ＥＣＢ総裁、貿易戦争なら世界経済に打撃－成長と物価に影響

欧州中央銀行（ＥＣＢ）のラガルド総裁は、トランプ米大統領が発動した関税を巡る貿易論争がエスカレートすれば世界経済に悪影響を及ぼす可能性があると警告した。
　1月の就任以来、トランプ大統領は関税政策を断片的に実施し、世界貿易の緊張を徐々に高めている。
関連記事：トランプ氏、欧州ワインに関税200％の方針－ＥＵ報復措置に対抗(1)　　ラガルド氏は14日に放送されたインタビューで「貿易戦争は世界経済に打撃を与える」と述べ、「誰かが報復するという具合に、すべてが成長を大きく損なうだろう。
他国よりも大きな打撃を受ける国もあれば、他国よりインフレが加速する国も出てくるだろうが、結果的に誰もが損失を被ると話した。
「米国をだますために設立されたと主張するのは、言葉が悪いだけでなく、歴史の悪用だ」と指摘した。