株式市場の混乱は、銀行の株式トレーダーらに思わぬ利益をもたらしている。
事情に詳しい関係者によると、
JPモルガン・チェースは今四半期の株式トレーディング収入が前年同期比で30%以上増える見通しだ。このペースが続けば、同収入は4年前に記録した33億ドル(約4900億円)を上回ることになる。
ゴールドマン・サックス・グループの株式トレーディング収入も、昨年のペースを上回っている。関係者が匿名を条件に述べたところによると、ゴールドマンの株式部門は1-3月に33億ドルの利益を上げているという。
トランプ大統領の唐突な政策発表に端を発した相場急落は、少なくとも銀行にとってはプラス材料となった。
しかし、乱高下はヘッジファンドを混乱させ、ディールメーカーによる将来の合併に関する交渉を停滞させている。
株式トレーディング業務の底堅さは、2008年の金融危機以降の進化の賜物だ。銀行のトレーディング収入は自行のバランスシートを使ったリスクテイクよりも、顧客取引の増加に大きく依存している。個別銘柄の動きはデリバティブ取引を急増させ、銀行の利益を押し上げた。
JPモルガンとゴールドマンの広報担当者はコメントを控えた。
相場上昇、下落のいずれでも利益を上げることを目指す全天候型の大型投資プラットフォームであるマルチ戦略ヘッジファンドは市場混乱から打撃を受けた。
関連記事:
ヘッジファンド、市場混乱でマルチ戦略に打撃-ミレニアムも2月損失
市場混乱は投資銀行の他の部門への逆風にもなっている。トランプ大統領の復帰がディールメーキング活況をもたらすという期待は裏切られた。むしろ、唐突な関税宣言によって生じる不確実性が響き、今年発表された新規案件数は、2024年の同時期よりも少ない。
原題:
JPMorgan Stock Traders Reel In Windfall as Trump Whipsaws Market(抜粋)







