スイスの銀行、
UBSグループのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は、顧客が複雑な通貨デリバティブ取引で被った大きな損失について、同行のガバナンスや適合性管理に構造的な問題があることを示すものではないとの見解を示した。
エルモッティ氏は30日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューでこの件について問われ、「この状況は、UBSのガバナンスや適合性管理に問題があることを示すものではないと考えている」と答えた。「こうした損失は、利用者が商品を正しく使わなかったことによる不運な結果だ」と語った。
セルジオ・エルモッティ氏
Photographer: Pascal Mora/Bloomberg 損失問題はUBSの本拠地であるスイス国内で、評判リスクへと発展している。当該デリバティブの原資産である通貨が予想外の動きをした結果、一部の顧客は元本を上回る損失を被ったと、損失を被った顧客の代理人の弁護士がブルームバーグ・ニュースに述べていた。
UBSはこの問題に関連して6人のリレーションシップマネジャーの役割を調査しており、そのうち何人かは既に同行を退社している。
エルモッティ氏は30日のインタビューで、UBSが一部の顧客に対して補償を行ったことを明らかにした。
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影響を受けたのは「ごく限られた地域に所在する200人未満の顧客」および「少数の顧客担当者」だとエルモッティ氏は述べ、「3000人以上の顧客は、極めて明確な資産配分とリスク許容度の枠組みの中でこうした商品を利用していた」と説明した。
問題になっているのは「レンジ・ターゲット・プロフィット・フォワード(RTPF)」と呼ばれる複雑な通貨デリバティブで、スイスの個人投資家団体SASVは経験の乏しい投資家にとっては理解が難しい商品だとしている。同団体は損失を被った顧客と連絡を取っているという。
SASVによると、RTPFは特定の通貨のレートがあらかじめ設定された範囲内に収まっている限り定期的な支払いが発生するが、その範囲を外れると多額の損失が生じる設計になっている。
UBSのトッド・タックナー最高財務責任者(CFO)は30日のアナリスト会議で、影響を受けた顧客との補償合意などによる財務的影響については「4-6月(第2四半期)の業績におおむね織り込まれている」と説明したが、具体的な金額には言及しなかった。
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原題:
UBS CEO Says Clients’ FX Losses Aren’t a Governance Issue (1)(抜粋)





