27日の外国為替市場でメキシコ・ペソが下落した。ロペスオブラドール大統領が掲げる司法制度改革案が議会委員会で承認されたことが手掛かり。こうした制度改革はメキシコの法の支配に対する脅威になると投資家からみられている。
この改革には全ての連邦判事を任命制ではなく国民投票で選ぶことを義務付ける内容が含まれる。大統領率いる左派与党、国家再生運動(MORENA)が6月の議会選挙で圧勝してから、トレーダーは改革案可決を予想してきた。だが、委員会レベルでの承認があまりに早く、一部で想定外と受け止められた。
メキシコが目指す憲法改正、なぜ市場を揺るがすのか-QuickTake
ペソは同日、1.8%安の1ドル=19.76ペソと、6月7日以来最大の下げを記録した。
XPインベスチメントスのストラテジスト、マルコ・オビエド氏(サンパウロ在勤)は「まだ不信感がある。内容が弱められるのではないかとの期待もあったが、そうはならなかった」と述べた。
改革案は司法制度の腐敗根絶が狙いだとMORENAは説明するが、司法の独立性を損ない、与党の権力に対して抑制がきかなくなるとの批判がある。司法関係者は先週、この提案に反対して全国ストライキに踏み切った。
一方、サラザール駐メキシコ米国大使は司法改革が民主主義にとって「
大きなリスク」となり、麻薬カルテルが司法制度に入り込みやすくなると警告している。
原題:
Mexican Peso Sinks as Judicial Overhaul Clears First Hurdle (2)(抜粋)





