ドイツのエンジニアリング会社
シーメンスは14日、2025年9月期の通期売上高が最大で前年比7%増加するとの予想を示した。電力消費量の多いデータセンターのブームで同社の変圧器や送電網技術への需要が高まり、堅調な収益成長を見込んでいる。
シーメンスの24年9月期の通期売上高は前年より3%増加し、純利益は過去最高の90億ユーロ(約1兆4800億円)に達した。同社は配当金を11%増の1株当たり5.20ユーロに引き上げた。
人工知能(AI)への投資が急増し、大量のエネルギーを必要とするデータセンターが増加したことにより、シーメンスの電力供給製品に注文が殺到した。この需要増が、中国経済の低迷に起因する工場自動化事業の落ち込みを相殺しているという。
シーメンスのローランド・ブッシュ最高経営責任者(CEO)は「デジタル化と人工知能の継続的なブーム、より高い強靭(きょうじん)性に対する需要の高まり、完全な電化と脱炭素化に向けた取り組みが、全製品に非常に大きな機会を提供している」と述べた。
シーメンスの株価は欧州時間14日午前に一時9%値上がりし、取引時間中として22年3月以来の大幅な上昇となった。過去12カ月間で株価は約40%上昇した。
中国の長引く景気低迷により、工場自動化機器の販売が打撃を受けているシーメンスや他の産業用機器メーカーは、減税を含めた中国政府の景気刺激策に期待を寄せている。
製造工程の自動化のための機械やシステムを製造する、シーメンスで主力のデジタル産業部門は、24年9月期通期で売上高が10%減少した。ラルフ・トーマス最高財務責任者(CFO)は14日、同部門は25年9月期の下期には回復に向かう可能性が高いと述べた。
原題:
Siemens Sees Data Center Boom Offsetting Automation Slump (3)(抜粋)
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