3月の市場公募地方債は、10年物の対国債カーブ上乗せ金利(スプレッド)が2月と同じ水準で決まる見通しとなった。値決めの基準となる国債利回りが上昇する中、投資家から2カ月連続のタイト化に抵抗感が示された。
3月第1陣となる札幌市は3日、スプレッドを前月の10年地方債と同じ9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の1本に絞って需要調査を開始した。5日に条件決定する。同一月の地方債(普通債)は東京都と入札を除いて原則全て同じスプレッドで決まる慣習がある。
複数の市場関係者によると、3月の市場公募債は完売状態。ただ、スプレッドが8カ月ぶりに縮小した前月ほどではなく、一部の大口投資家などからは早い段階でタイト化に抵抗感が示されたという。
日本銀行の早期追加利上げ観測を背景に、10年国債利回りは2月下旬に一時1.455%と2009年11月以来の高水準まで上昇した。債券相場のボラティリティーが高まる中、新規マネーの流入が期待される4月の新年度直前に地方債への需要が剝落するリスクを回避するため、今月は一段のタイト化を断念した。
地方債のスプレッド推移(対国債カーブ)
bp
Source: ブルームバーグ
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