マクロヘッジファンドの
ブレバン・ハワード・アセット・マネジメントは、トレーダーのリスク許容度を引き下げた。成績不振で昨年の上昇分が帳消しになったことを受けた対応。
ボラティリティー(変動性)上昇と市場の混沌(こんとん)を踏まえ、アロン・ランディ最高経営責任者(CEO)は数日前からいくつかディフェンシブな措置を取っていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。一部トレーダーのリスク許容度引き下げがこれに含まれるという。関係者らは部外秘の情報であることを理由に、匿名で話した。
117億ドル(約1兆7400億円)規模の旗艦ファンド「マスター・ファンド」は3月第1週に1%の損失を出し、今年の損失が5.4%に拡大したとブルームバーグ・ニュースが確認した投資家への書簡に記されている。別の書簡によれば、もう一つの大型ファンド「アルファ・ストラテジーズ」は3月第1週に0.8%のマイナス。今年の成績は1.5%のプラスに悪化したという。
ブレバン・ハワードの広報担当者はコメントを控えた。
ブレバン、全トレーダーの7%削減-主要ファンド成績は競合に及ばず
資産家アラン・ハワード氏が共同創業した350億ドル規模のブレバン・ハワードは、金利と通貨の予想を的中させることで知られる。昨年11月の選挙でトランプ氏が当選した後は、他のファンドと同様、地政学的な波乱や資産価格変動への対応に苦慮してきた。トランプ政権が貿易相手国との対立を深めるにつれ、金融市場は世界的に変動が増幅されており、カナダ製品への関税から欧州の防衛費増強に至るまで、投資家の心配は増える一方だ。
同業のシタデルやミレニアム・マネジメント、DEショーも影響を受けていると、ブルームバーグ・ニュースは報じた。
ブレバンのデータによれば、2003年の創業以来、年間の損失が5%を超えたのは一度しかない。
ファンドの利益も損失も同様に増幅させるボラティリティーは、2月中旬に上昇が始まった。S&P500種株価指数は9%下げ、ドイツ国債は借り入れ急増が警戒されて急落した。
原題:
Brevan Howard Slashes Traders’ Risk-Taking as Losses Exceed 5%(抜粋)
(ブレバンの背景や他のファンドについて加えます)





