UBSグループの投資銀行部門は12日、ドルなどの通貨見通しについて、トランプ氏の米大統領当選前に作成した予測と同様のものに戻した。わずか2カ月前はドル高を見込んでいたが、今年はドルが下落し、ユーロと円が上昇するとの予想に転じた。
UBSインベストメント・バンクのシャハブ・ジャリヌー、アルビス・マリーノ、バシーリ・セレブリアコフの3氏は、リセッション(景気後退)リスクに対するトランプ氏の「明らかにリラックスした」姿勢、欧州での「画期的な」財政を巡る動き、米国・カナダ貿易対立の予想外の「劇的な展開」を新たな予測の理由に挙げた。
昨年11月5日の米大統領選と議会選で、共和党がホワイトハウスと上下両院を制する「レッド・スウィープの結果となる前の予測と多くの点で類似している」とリポートで指摘。1月時点のドル高見通しの変更を回避しようとしてきたが、世界に広がった大きな動きが予測を元に戻す引き金となったと説明した。
UBS Investment Now Sees Weaker Dollar by Year-End
Source: UBS Investment Bank
トランプ氏の政策が世界の貿易を混乱させる中、為替市場は米関税絡みのニュースに振り回されてきた。関税を巡る度重なるフライングや変更の動きで相場は乱高下し、ウォール街で通貨・金融政策見通しを
修正する動きが広がっている。
米国が2月3日にメキシコとカナダの製品への関税賦課を発表した当時、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は22年以来の高値を付けた。これら関税の発動が延期されると同指数は軟化し、ピーク時に比べ4%余り下げた。 一方、ユーロは今月に入り、15年以来の勢いで
上昇している。
UBSは、年末のユーロ・ドルの予測を1ユーロ=1.12ドルに引き上げた。 以前はパリティー(等価)割れを見込んでいた。
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原題:
UBS’ Weaker Dollar 2025 Forecast Resembles Pre-Election Outlook(抜粋)







