欧州中央銀行(ECB)はトランプ米大統領の関税と世界市場への影響を考慮し、「早期に」利下げをすべきだと、政策委員会メンバーのビロルワドガロー・フランス中銀総裁が述べた。
ビロルワドガロー氏
Photographer: Alex Kraus/Bloomberg 同総裁は仏紙ルモンドとのインタビューで、貿易戦争は「無視できない」直接的な影響を経済に与え、今年の成長率を0.25ポイントほど押し下げるだろうと警告した。
米国は「インフレショック」に見舞われる可能性が高いが、欧州のディスインフレ傾向は「堅調」であり、トランプ氏の関税発表以降のユーロ高は、物価上昇圧力を抑制するのに役立つだろうと述べた。
ECBは「金利を引き下げる余地がまだある。機敏な現実主義に基づいて決定しなければならない。現実主義であるのは、経済データに基づいているからであり、機敏であるのは、正当化される限り迅速に行動しなければならないからだ」と語った。
「4月2日以降に起こったことは、確かに早期に金利を引き下げるべきだという根拠になる」と付け加えた。
レーン・フィンランド中銀総裁はさらに踏み込み、「4月会合で利下げを続ける根拠は、インフレと経済成長についての全体的な評価に基づき、明らかに強まった」とスピーチで発言した。スピーチ内容はフィンランド中銀のウェブサイトに掲載された。
Source: Bloomberg Economics ECBは昨年6月以来、中銀預金金利を6回にわたって引き下げ2.5%とした。もはや景気抑制的な領域にはないと一部当局者が考える水準に近づいている。
オランダ中銀のクノット総裁は9日アムステルダムでのイベントで発言し、現行政策金利はいわゆる中立金利の推定範囲の上限にあると述べた。
トランプ米大統領の関税が株式相場を急落させ世界経済の成長見通しに影を落とす中、投資家やエコノミストの間ではECBが来週に追加利下げに踏み切るとの観測が強まり、市場は9日、4月の0.25ポイント利下げを初めて100%織り込んだ。
原題:
ECB’s Villeroy Says Tariffs Favor Cutting Rates Again ‘Soon’ (1)(抜粋)






