NTTが上場子会社の
NTTデータグループを完全子会社化する件について、8日の取締役会に付議すると発表したことを受け、NTTデータ株が東京市場で値幅制限いっぱいとなる前日比17%高の3492円で買い気配となっている。NTT株は同1.3%安の150.1円を付けた。
NTTデータも同様の発表をし、両社は決定した場合には速やかに公表するとした。日本経済新聞が情報源を明らかにせず先に報じていた。一般株主が保有する40%強の株式に対する株式公開買い付け(TOB)を行い、投資総額は2兆円台半ばとなる見通しだという。
NTTが2023年に公表した中期経営計画では、AIやデータセンターなどの成長分野を強化する方針を示している。通信業界ではAIを軸に競争が激しくなっている。世界3位のデータセンター事業者であるNTTデータを完全子会社化して迅速な経営判断を図り、海外展開を加速させる狙いがあるようだ。
親子上場も解消することになる。東京証券取引所は2月に「親子上場等に関する投資者の目線」を公表。少数株主保護の観点からも投資家の不満が多い親子上場の在り方について改めての検討や情報開示の強化、投資家との対話を促していた。
24年には
NECが、NECネッツエスアイの完全子会社化を発表した。
イオンも4月、
イオンモールの完全子会社化に関する株式交換契約を締結するなど、東証上場企業の間で親子上場解消の動きが進んでいる。
日経の報道によると、買い付け価格は足元の株価に30-40%のプレミアムになる見通しで、きょうにも発表されるという。NTTデータ株の7日終値は2991.5円だった。
NTTデータの2025年3月期の営業利益予想は前の期比8.5%の3360億円で、NTT全体の営業利益の約2割を占める。ブルームバーグのデータによると、NTTはNTTデータ株の57.73%を保有する。
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