関税の経済的悪影響を抑えようとする中国政府の取り組みを、Z世代の若者たちが支えている。
こうした若者たちの消費は、米国との貿易摩擦で輸出主導型の成長モデルの再定義を試みており、消費促進と内需拡大を最優先事項としている。
同市場では最近、米中関税合戦を背景に売り圧力が増す場面があったものの、両国は言わば一時停戦で合意し、本土株は再び上昇軌道に乗る可能性がある。
こうした消費傾向は米国のZ世代と大きく変わらない。
中国のZ世代、感情的な消費行動を活発化Source:Bloomberg 深圳市君茂投資の李守強ファンドマネジャーはZ世代について、「自分中心で趣味に没頭、価格にそれほど敏感でなく、感情に訴えたり感覚的な喜びを提供するものにお金を使うと指摘。」
四川茶姬の安いドリンクをクーポンを使ってさらに安く購入する一方、韓国のポップスターをフィーチャーしたトレーディングカードには最大9600ドル(約140万円)を費やしたと振り返る。
また、この世代特有の消費パターンは、投資家が勝ち組を見極めるのを難しくしている。
伝統的な中国のデザインを提供する宝飾品ブランドの老舗黄金はSNSで話題となり、Z世代の支持を得ている毛戈平化粧品の株価は約80%上昇している。
ドリンク販売を手がけ香港に上場したばかりの滬上阿姨(上海)実業も上げている。