トランプ流ディールの極意不発-ロシア・中国・イラン指導者なびかず
記事を要約すると以下のとおり。
トランプ米大統領はかねて、世界の強権的指導者とディール(取引)をまとめる自身の手腕を豪語してきた。ウクライナでの戦争終結や中国の習近平国家主席との貿易合意、イランとの核合意に向けた取り組みはどれも成果を上げていない。関連記事:トランプ氏自身の直接的な関与だと、同氏やその側近は繰り返し述べてきた。 トランプ氏はこれまで、ニューヨークの不動産業界という熾烈(しれつ)な競争の世界で鍛え上げられた抜け目なさと強硬さを武器に、前任者にはできなかった方法で習氏やプーチン氏のような指導者たちに立ち向かうことができると米国の有権者や世界に約束していた。 ワシントンの保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)上級研究員のコリ・シェイク氏は「大統領が強硬な態度に出られるのは、米国との関係悪化を望まない友好国であり、一方で米国の敵対国はそのリスクをいとわず、むしろ喜んで受け入れる傾向にある」と話した。 そしてトランプ氏は、貿易関係強化の機会があるとみて欧州に関心をシフトさせている。 貿易戦争が中国に壊滅的な結果をもたらすというトランプ氏について、必ずしも権威主義的で強権的な指導者を好んでいるわけではないと分析する。 ただ、トランプ氏はこうした指導者たちとの方が「うまく意思疎通ができ、敬意を抱いている。」それでも一部の指導者たちは、トランプ氏がこれまで示唆してきたように、この紛争から手を引こうとしているのではないかとの懸念も抱いている。 ウクライナのゼレンスキー大統領は「世界がプーチン氏の脅しに弱腰な反応を示せば、それは彼にとって自らの行動に目をつぶってくれる意思表示と映る」とSNSに投稿。
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