国内大手損保、情勢見極め海上保険引き受け判断へ-緊迫下の中東注視
記事を要約すると以下のとおり。
イスラエルとイランの武力衝突の激化を受け、中東地域を往来する貨物や輸送する船舶を対象とした海上保険の保険料がさらに上昇したり、戦争被害の補償が停止されたりするリスクが高まりつつある。財務省の貿易統計によると、昨年の日本の原油輸入は9割超を中東地域に依存。これに対してイランは、ドローン(無人機)やミサイルによる複数の報復攻撃を行うなど、応酬が続いている。吉武氏によると、日系保険会社の中にはすでに輸送が開始された貨物に対しても、引き受けをキャンセルしたケースがあったという。 MS&ADインシュアランスグループホールディングスの広報担当者は、近年の中東情勢の緊迫の高まりを受けて、イスラエルの港に入出港したりする貨物船に関する戦争リスク保険料率に一部変動が見られる。一方、イスラエルの港に関連する保険料率は0.7%へと大幅に引き上げられた。 23年に中東情勢が悪化した影響で、液化天然ガス(LNG)の10%をホルムズ海峡経由でアフリカ大陸を迂回(うかい)している。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 国内大手損保、情勢見極め海上保険引き受け判断へ-緊迫下の中東注視