2年債入札は「無難」に消化、需給懸念で揺れる市場に安心感
記事を要約すると以下のとおり。
財務省が26日に実施した2年利付国債入札は、応札倍率が過去12カ月の平均値とほぼ同水準だった。最低落札価格の最低と平均の差)は1銭2厘と、前回の9厘からやや拡大した。金利急上昇を抑えるために財務省が異例の国債発行計画の見直しに動いた中、投資家の関心は中短期ゾーンの需給に与える影響に集まっていた。 財務省は2025年度の超長期国債の発行額を合計3兆2000億円減額する一方、調達減を補うために2年債利回りは年度入り以降、米国の関税政策や発行増の決定に中東情勢の不安といった不透明要因が重なる中でも、0.7%台で比較的安定した推移を続けている。政策金利と連動しやすく、日銀の金融政策見通しの影響も受けやすいが、現時点では市場に利上げ観測が一段と強まる兆しは見られず、利回りの安定を支える一因となっている。翌日物金利スワップ(OIS)市場が織り込む日銀の年内利上げの確率は50%程度にとどまっている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 2年債入札は「無難」に消化、需給懸念で揺れる市場に安心感