韓国銀行(中央銀行)は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験プログラムを一時的に停止した。李在明政権の下でステーブルコイン普及に向けた民間セクターの役割拡大の動きが勢いづく中、国家主導のデジタル通貨への関心が後退している。
韓銀関係者がブルームバーグ・ニュースに明らかにしたところによると、同プログラムの第2段階を第4四半期に予定していたが、その準備作業を一時停止したという。
ドルなどと連動させて価格の安定性を高めた暗号資産(仮想通貨)であるステーブルコインについて、李大統領は幅広い民間企業が導入できるよう推進し、与党は今月10日に関連の法案を国会に提出。5億ウォン(約5300万円)以上の資本金を有する企業に発行を認める内容となっている。ステーブルコインの普及は、決済の高速化や送金コスト削減などにつながると期待されている。
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今回の決定は、CBDCの必要性に疑問を呈するようになった各国中銀が、ステーブルコインによる金融システムの混乱を回避するための新たなルール作りを提唱している流れと整合している。米上院では今月中旬、ドル連動型ステーブルコインの規制ルールを定めた法案が賛成多数で可決され、トランプ米大統領および暗号資産業界にとって政治的な勝利となった。アジアでは香港や台湾でもルールの策定が進んでいる。
両者はいずれもデジタル通貨の一種だが、構造や監督体制には明確な違いがある。ステーブルコインは民間企業が発行し、通常は法定通貨に連動させて価値を安定させている。一方、CBDCは国家が発行する通貨のデジタル版で、中銀によって直接裏付けられ、監督される。
韓銀が今月主催した国際会議で、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、ステーブルコインは銀行以外の事業者が決済分野に参入する機会を提供し、競争を促すことでコスト低下につながり得ると指摘。CBDCについては必要性を感じないとしている。
韓銀の李昌鏞総裁は、厳格な監督体制が整備されている限りウォン建てステーブルコインを支持する考えを示している。
韓国は世界有数の暗号資産大国で、関連企業の株価は大きく上昇している。全人口の約3分の1に相当する約1800万人が取引しており、日によっては暗号資産交換業者を通じた売買の合計が韓国総合株価指数(KOSPI)とKOSDAQ指数の売買代金を上回ることもある。
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原題:
BOK Halts Digital Currency Project As Stablecoins Gain Momentum(抜粋)





