【米国市況】S&P反落、利下げ観測後退で債券安-ドル143円台前半
記事を要約すると以下のとおり。
1日の米国株式市場では、S&P500種株価指数が反落。株式終値前営業日比変化率S&P500種は最高値近辺にとどまったが、直近に買われていた銘柄から売られていた銘柄へと資金が移った。 5月の米求人件数が予想外に増加し、昨年11月以来の高水準となった。「それにより、FRBも金利に関して一定の余裕を確保できる」と続けた。データがどう展開するかにかかっていると述べた。こうした環境において、年内2回の利下げが可能になると予想していると語った。関連記事:米ISM製造業景況指数、4カ月連続で50割れー受注や雇用が悪化(2) キャピタル・エコノミクスのトーマス・ライアン氏は「これまでのところ、関税による製造業活動への打撃は限定的に見えるが、先月の仕入れ価格の小幅な上昇は、企業がコスト増加に直面していることを改めて示した」と述べた。日本に対しては「極めて大きな貿易赤字を抱えているため、30%や35%ないし、われわれが決める数字」の関税を課すことになるだろうと言明した。求人件数が予想を上回る場面があった。 求人件数データで労働市場の力強さが示唆されたことで、7月利下げの可能性を排除しなかったパウエルFRB議長の「データ重視」の姿勢を素通りし、むしろ5月の利下げは依然として可能性は低いと見られているが、FRBの政策動向に連動するスワップ取引では、予想確率が前月のほぼゼロから約15%まで上昇している。またここ1週間には、利回り低下やFRBの利下げ加速を見込む金利オプション取引が活発化。為替直近値前営業日比変化率ブルームバーグ・ドル指数1189.41-0.75-0.4%下落し、2022年3月以来の安値をつけたが、下げをほぼ埋めた。ドルも下げを縮小した。朝方には142円68銭まで買われたが、その後は概ねじりじり上げ幅を縮めた。関連記事:ユーロ急伸、ECB当局者に不安感か-従来の見解超える発言増加 原油 ニューヨーク原油先物相場は反発。 米国の祝日を4日に控え、出来高は減少傾向にある。 マクロ要因は原油にとって強弱まちまちのシグナルを発した。 原油は4-6月にはイスラエルによるイラン攻撃を受けて急伸した。インプライド・ボラティリティー(IV=予想変動率)の指標はこの日、イスラエルがイラン空爆を開始する前に当たる6月10日以来の低水準となった。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は前日比34セント(0.5%)高の67.11ドル。トランプ米大統領の税制法案が意識された。安全逃避先としての金の妙味が高まる可能性があるとの見方を示した。金利を生まない金にとっては金融緩和がプラス材料になる傾向がある。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は42.10ドル(1.3%)上げて3349.80ドルで終了。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】S&P反落、利下げ観測後退で債券安-ドル143円台前半