ECB、ユーロ高が輸出に及ぼすリスクを強調-6月会合議事要旨
記事を要約すると以下のとおり。
欧州中央銀行(ECB)の当局者らは6月の政策委員会で、ユーロ高が輸出に及ぼす潜在的リスクを強調していた。 今年に入りユーロがドルに対し約14%上昇したことはインフレ抑制に寄与した一方で、ユーロが1.179ドル付近で取引されている。関連記事:ECBの最新予測では、インフレ率は2026年に2%に戻る見通し。ユーロについて各市場でユーロ建て資金の魅力が高まり、最近ではドルではなくユーロが、安全への逃避通貨としての役割を果たしていることが示唆されるリスクヘッジのコストを考慮すると、両通貨の調達コストはほぼ同等だが、それでも米企業はユーロでの調達を増やしている。これはユーロの魅力が増していることの裏返しだ金利についてメンバー数人は金利を据え置く根拠があると考えていた7回の利下げを経て金利はいまや十分に中立圏内にあり、あるいは既に緩和的な領域に入っている可能性があるからだインフレ率が長期にわたり目標を下回るリスクは、適切な金融政策設定が条件であり、これに留意することは重要だ経済について購買担当者指数(PMI)の製造業への一時的な押し上げが一部反映されている市場についてユーロ圏国債の利回りとオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)金利のスプレッドは、4月の米関税発表以来、目に見えて縮小した。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ECB、ユーロ高が輸出に及ぼすリスクを強調-6月会合議事要旨