ECB、ユーロ高が輸出に及ぼすリスクを強調-6月会合議事要旨
記事を要約すると以下のとおり。
欧州中央銀行(ECB)の当局者らは6月の政策委員会で、ユーロ高が輸出に及ぼす潜在的リスクを強調していた。 今年に入りユーロがドルに対し約14%上昇したことはインフレ抑制に寄与した一方で、ユーロが1.179ドル付近で取引されている。ユーロについて各市場でユーロ建て資金の魅力が高まり、最近の為替レートに反映されている4月の関税ショック以降、ユーロ・ドル相場は金利差から乖離(かいり)した。これはユーロの魅力が増していることの裏返しだ金利についてメンバー数人は金利を据え置く根拠があると考えていた7回の利下げを経て金利はいまや十分に中立圏内にあり、あるいは既に緩和的な領域に入っている可能性があるからだインフレ率が長期にわたり目標を下回るリスクは、エネルギー価格や為替だけでなく、需要の弱さや賃金の伸び減速なども要因になるインフレの下振れが一過性にとどまるとの見方は、4月の米関税発表以来、目に見えて縮小した。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ECB、ユーロ高が輸出に及ぼすリスクを強調-6月会合議事要旨