スターマー英首相は28日、スコットランドでトランプ米大統領と会談する。対米通商交渉の懸案解消に取り組むほか、パレスチナ自治区ガザの恒久停戦実現に向けて米国の関与を促す考えだ。
スターマー氏は、トランプ氏がスコットランド・ターンベリーに所有するゴルフリゾートを訪れる予定。トランプ氏は同地に滞在中で、27日には欧州委員会のフォンデアライエン委員長と会談し、
通商合意に至っていた。
スターマー、トランプ両氏は会談後、スコットランド北東部アバディーンで非公表の予定に臨む。
スターマー英首相は28日にスコットランドでトランプ米大統領と会談する
Photographer: Andy Rain/EPA/Bloomberg 英国は現在、対米通商交渉の最終合意を目指している。5月の貿易枠組み
合意でトランプ氏は英国からの鉄鋼輸入に一定の枠を設けて、25%の関税を免除すると約束したが、この措置の調整が難航している。英国はまた、トランプ政権が検討している医薬品関税の適用除外も求めている。
トランプ氏は27日、スターマー氏との会談について記者団から問われ、「さまざまなこと」を話す予定だと述べた。5月の枠組み合意については「素晴らしいディールだ。両国にとって好ましい内容だ」と語った。
会談では、ガザ地区の人道危機も議題となる。トランプ氏は会談では「イスラエルについても多くの時間を割くことになる」と語った。イスラエル国防軍(IDF)は27日、国連支援物資をガザに搬入できるよう、軍事作戦を一部停止した。
スターマー氏は会談で、トランプ氏がカタールやエジプトと連携してガザ停戦に取り組んでいることを称賛するとともに、恒久停戦の実現に向け米国が主導的役割を果たすよう促すとみられている。与党・労働党内の一般議員の間でパレスチナ国家承認を求める声が高まる中、スターマー氏は週内に緊急閣議を招集する予定。
英財務省のマレー国庫担当政務官はタイムズ・ラジオのインタビューで、「パレスチナ国家承認を英国として支持するという首相の姿勢は明確だ」と述べ、「ただ、重要なのは承認するかどうかではなく、プロセスの一環としていつ行うかだ」と語った。
英首相府報道官によれば、両首脳は「停戦の早期実現や、ガザの人道危機・飢餓の終息、長期にわたり非人道的な状況で拘束されている人質の解放に向けて、どのような追加の取り組みが可能か」について協議する見通しだ。
スターマー氏は会談で、ロシアのプーチン大統領にどのような圧力をかければウクライナとの戦争を終結させられるかについても協議するという。
原題:
Starmer to Meet Trump to Discuss Trade Deal, Gaza Ceasefire (1)(抜粋)




