世界の銅市場は、政策の予想外の展開、激しい価格変動、前例のない貿易混乱に見舞われた1年の中で、最大の衝撃に直面している。
トランプ米大統領は、米国に輸入される銅に50%の関税を課す方針を強行したが、国際的な供給網の要となっている精錬銅などの主要製品については適用を免除した。この決定により、米市場では過去に例のない価格急落が発生。関税発効前に急いで米国へ銅を輸送していたトレーダーたちは、これまで潤沢な利益を得ていたが、一転して大打撃となった。
「市場の予想から大きく外れた展開だった」と語るのは、上海のコモディティー系ヘッジファンド傘下にあるカオス・ターナリー・フューチャーズの調査責任者、リ・シュエジー氏だ。米国での価格上昇を見込んでいた投資家の努力が水の泡になり、世界の銅の流れは再び通常の状態に戻るだろうと述べた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅先物は20%超の急落となり、過去最大の下げ幅を記録した。米国と他地域との価格差を見直す動きが広がったためだ。これに対し、ロンドン金属取引所(
LME)の価格は31日にほぼ変わらずで、米市場の価格プレミアムは1週間前の30%超から約1%に縮小した。
精錬銅が関税対象から外れたことにより、同金属の国際貿易は大きく混乱する見通しだ。電線などに広く使われる銅は、世界経済において極めて重要な役割を果たしている。
現在、大量の銅が米国内の倉庫に滞留しており、再輸出の可能性について早くも臆測が広がっている。一方、この状況は米国内の買い手にとっては安心材料ともなっている。
上海時間30日午後1時52分時点で、LMEの銅価格は1トン当たり9682ドルと0.2%下落。一方、COMEXの銅先物は21%安の1ポンド=4.438ドルとなっている。
原題:
Trump Tariff Surprise Triggers Implosion of Massive Copper Trade(抜粋)







