欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁は12日、ユーロ圏の借り入れコストは、長引く通商の逆風に対して適切な水準であり、必要に応じてさらなるショックにも対応できるとの見解を示した。
ナーゲル氏は電子メールでのコメントで、「主要政策金利は現在、非常に良好な水準にある。ここからは経済の動向を注視し、必要であれば柔軟に対応できる」と述べた。
ユーロ圏のインフレ率が、過去2カ月にわたり前年比2%の上昇にとどまっていることについて、ナーゲル氏は「現時点では、インフレを主要な課題リストから外すことができる」と述べた。
ECBは過去1年間に8回連続0.25ポイントの利下げを経て、7月は政策金利を2%で据え置いた。ナーゲル氏の発言は、9月の追加利下げへの関心が限定的との市場の見方を強めそうだ。
キプロス中央銀行のパツァリデス総裁は、7月の決定を「さらなる措置に向けた一時停止」と解釈するのは「
時期尚早」と述べている。スロバキア中銀のカジミール総裁は、経済に大きな悪化の兆候がない限り、ECBは再度の利下げをすべきでないとの見解を示している。ラトビア中銀のカザークス総裁は、「現行水準で金利を維持することには意義がある」と述べている。
金利を据え置くことで、ECBは米国との通商合意の影響を見極める時間を確保できる。この合意により、欧州連合(EU)からのほぼ全ての輸出品には、15%の関税が課されることになった。
ナーゲル氏は関税について「多くの詳細事項がまだ明確化されていない。重要なのは、最終的に解釈の余地がない明確な取り決めになることだ。米国政府を見ればわかるが、今日適用されていることが明日には変わっている可能性がある」と述べた。
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原題:
Nagel Says Rates at ‘Very Good Level’ and ECB Can Act Flexibly(抜粋)







