中国人民銀行(中央銀行)は19日、大量の短期資金を金融システムに供給した。株式への資金流入が続く中で、国債利回りの安定を図ったもようだ。
人民銀はリバースレポを通じ、純額4657億元(約9兆6000億円)を市場に供給した。7月25日以来最大かつ今年3番目の規模となる1日当たりの純供給となった。
指標の中国10年国債利回りは4月以来の高水準に達していたが、落ち着きを見せている。米中貿易協議への楽観的な見通しや中国政府によるデフレ対策が株式相場の上昇を後押しする一方、国債市場では売り圧力が高まっていた。
今回の資金供給は、税金納付に関係する資金調達環境を整え、金利の急上昇を抑えることで、低迷する経済を下支えする意図があるとみられる。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のチーフアジア為替・金利ストラテジスト、スティーブン・チウ氏は、人民銀には資金供給によって短期金利を低水準に維持し、今後の国債供給を容易にするインセンティブがあると指摘。結果として「国債の利回り曲線がさらにスティープ化する余地がある」との見方を示した。
公に話す権限がないとして匿名で語った複数のトレーダーによると、人民銀の資金供給で銀行間市場の流動性は改善されたが、非金融機関向けの翌日物レポ金利は1.57%前後にとどまり、資金調達コストは高いままだという。
原題:
China Boosts Short-Term Cash Injection as Bond Selloff Extends(抜粋)






