世界的な建築資材大手、
ジェームズ・ハーディー・インダストリーズは、米住宅市場について悲観的な見通しを示した。同社の株価は約50年ぶりの大幅安となり、世界最大の経済国である米国を支える住宅市場を巡り、あらためて警戒が広がった。
同社はアイルランドに本社を置き、株式を米国やオーストラリアなどの市場に上場する。株価は28%下落し、1973年11月以来の大幅安。四半期決算が減益となっただけでなく、北米市場での修繕および新築需要が引き続き厳しい状況にあると警告した。
「顧客や契約業者とのやりとりでは『不確実性』という言葉が頻繁に飛び交っている」と、アーロン・エルター最高経営責任者(CEO)は発表資料で述べた。住宅保有者は高額な改築計画を先送りしており、一戸建て新築住宅でも負担能力が依然として大きな問題となっているという。
ジェームズ・ハーディー・インダストリーズ株価
出所:ブルームバーグ 米国の住宅購入者を取り巻く経済環境はなおも厳しい。米不動産市場では今年の春商戦が13年ぶりの低調だった。高級住宅建築のトール・ブラザーズが19日に発表した四半期決算は、アナリスト予想に届かなかった。住宅セクターの低調はトランプ米大統領の目を引き、大統領は住宅ローンを借りやすくすることも念頭に連邦準備制度理事会(FRB)に利下げを要求している。
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ジェームズ・ハーディーが20日に証券取引所に提出した4-6月期決算では、調整後の1株営業純利益が1億2690万ドル(約187億円)。前年同期比で29%減少した。北米繊維セメント事業の純売上高は四半期中に12%減少。テキサス州やフロリダ州、ジョージア州といった主要市場は、コスト負担や高水準の住宅在庫で苦戦した。ブルームバーグの集計データによれば、同社は売上高の約70%を北米で得ている。
3月に住宅デッキメーカーの
AZEKを87億5000万ドルで買収したことも、ジェームズ・ハーディーの株価を圧迫した。買収は米住宅市場と個人消費の持続性に対する大きな賭けとみられていた。
原題:
US Housing Warning Sparks Worst James Hardie Selloff Since 1973(抜粋)






