オランダの半導体製造装置メーカー、
ASMLホールディングの株価は
四半期決算で明らかになった低調な受注が嫌気され下落しており、時価総額は600億ユーロ(約9兆8000億円)余り吹き飛んだ。投資家は業界の健全性の再評価を余儀なくされている。
ASMLの株価は16日に一時5.8%安。前日は26年ぶり大幅下落となる16%安だった。ASMLは最先端半導体を製造する装置の独占的な企業であり、米
インテルや韓国の
サムスン電子、台湾積体電路製造(
TSMC)などの企業の健全さをはかるバロメーター的な面がある。市場予想を下回ったASMLの7-9月(第3四半期)決算は半導体関連株の幅広い売りを誘った。
同社の決算は半導体メーカーの明暗を示している。人工知能(AI)プログラムの複雑な負荷に対応できる半導体の需要急増が、それ以外の分野の需要低迷を覆い隠した格好となった。ASMLは第3四半期の受注額がアナリスト予測の半分以下にとどまった理由について、一部の顧客が工場建設を先延ばしにしたと述べた以外には、詳細をほとんど明らかにしなかった。
ジェフリーズのアナリスト、ジャナルダン・メノン氏は「AI関連の需要は良好だが、それ以外の分野の回復は鈍い。このトレンドは2025年まで続く可能性が高い」と指摘した。
AIアクセラレーターのリーダー、米エヌビディアは生産が需要に追いつかないとしているが、インテルやサムスンなどはここ最近苦戦している。
インテルは経費削減を進めており、先月はドイツとポーランドで計画していた新工場の建設を延期した。サムスンは今月、期待外れの決算だったとして
謝罪文を出している。
しかし、問題は最先端装置を求める顧客だけにとどまらない。そこまで最先端ではないASML製品をよく使用する自動車および産業用チップ企業も顧客の在庫過多により、長期にわたり低迷している。
TSMCは17日に最終的な第3四半期決算を発表する。投資家はここで、より広範囲にわたる景気減速の兆候を探りたいと考えている。
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原題:
ASML’s Plunge Shows the Diverging Fortunes of Chipmakers From AI
(抜粋)





