リスク志向のデイトレーダー、過熱領域から撤退-ウォール街は冷静
記事を要約すると以下のとおり。
多くの指標に基づけば、米市場は引き続き堅調だ。 リスク志向のデイトレーダーは、市場の過熱感が最も強かった領域から撤退しつつある。長期にわたりリスク選好のバロメーターとされてきた暗号資産(仮想通貨)さえも勢いを失っている。 資金流出は決してパニックを示すものではなく、ポジション調整の一環だ。今月は31%上昇しているにもかかわらず、投資家は23億ドル超を引き揚げた。 こうした慎重姿勢の一因は、今後の不確実性にありそうだ。株式や信用市場は過去20年で最も熱狂的な局面を除けばほとんど見られない水準にまで上昇している。 今年前半にかけての継続的な買いは先見性があり、専門家の多くが半信半疑だった上昇相場をけん引した。 26日までの週間ベースで8月末以来の下げを記録した。 インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「活発な投資家は動きの速い銘柄を引き続き追いかけている。」 さらに、「まだ消化不良とまでは言えないかもしれないが、ビュッフェで食べ過ぎた後に、動けなくなった状態といったところかもしれないとも語った。」一時は時価総額が約3000億ドル目減りし、夏以降で最も変動の激しい局面の一つとなった。それでも現在のように相場水準が高い局面では、小さな判断ミスやタイミングを誤った退出でも大きなコストを伴う恐れがある。それはウォール街主導の上昇と言えるだろうと語った。キャッシュ同等のETFや金ファンド、ボラティリティー関連商品など安全資産への資金流入は過去数カ月で最速のペースとなっている。 モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、アンドリュー・スリモン氏は「市場は買われ過ぎの状態にあり、特に超投機的な銘柄が買われ過ぎていた」とコメント。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース リスク志向のデイトレーダー、過熱領域から撤退-ウォール街は冷静