【コラム】トランプ氏のゼロサムゲーム、勝つのは中国-オーサーズ
記事を要約すると以下のとおり。
トランプ米大統領の下で、世界は17世紀の
重商主義に急速に回帰した。オックスフォード大学中国センターのジョージ・マグナス氏によれば、スミスは「重商主義が金銀の獲得に重点を置き、輸入抑制と輸出奨励を進めることは、市民の富の蓄積とは両立しない」と見なしていた。その狙いは、スミスが反発した世界を呼び戻すことだった。 現時点では、米国第一主義の圧倒的勝利に見える。中国だ。中国共産党が仕掛けた産業政策のいわば「長征」は、国有企業の特権や補助金、直接融資、優遇貸し付け、政府主導の信用供与、技術移転や調達政策など広範に及び、中国を「非市場経済」にとどめた。 中国は巧みに重商主義を続け、18年に6000億ドル未満へと40%以上縮小した。中国の対米輸出には57%という極端な関税が課されており、3年前のピークから約4分の1減った。 中国は従来、デフレを輸出している。つまり、過剰競争と供給過剰だ。しかし新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とトランプ政権1期目に、中国はベトナムやメキシコを経由して対米輸出を迂回(うかい)したが、われわれの推計では今回はそうした動きは限定的だ。中国の対米輸出シェアは約4ポイント低下したものの、間接輸出は0.5ポイント増にとどまった。それは、トランプ政権2期目発足前から始まっていた。中国の新重商主義3.0-次世代産業の先行支配 重商主義は未来志向だ。ロングビュー・エコノミクスのクリス・ワトリング最高経営責任者(CEO、ロンドン在勤)は、中国が新興の成長分野で圧倒的な地位を築いていると指摘する。 これらの分野は、再び世界市場となっている。こうした輸出が、関連セクターでの中国のグローバル支配を固める可能性がある。ワトリング氏によると、中国の発電コストは今、米国の半分以下だ。このコラムの内容は、必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません) 原題:WhyAmericaWillLoseItsMercantilistGame:JohnAuthers(抜粋)ThiscolumnreflectsthepersonalviewsoftheauthoranddoesnotnecessarilyreflecttheopinionoftheeditorialboardorBloombergLPanditsowners.。
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