米電気自動車(EV)メーカー、
テスラの株価が9月に33%上昇した。最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が経営に注力することを投資家が好感する中、今週後半に発表される7-9月(第3四半期)の販売実績に注目が集まっている。
テスラ株の月間上昇率は9月に約1年ぶりの大きさとなり、S&P500種株価指数の構成銘柄では上位10社に入った。トランプ政権による大規模な関税措置の一時停止を受け、4月上旬の安値からの急騰ぶりが特に目立っている。4月8日以降、テスラ株は100%上昇し、「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる米ハイテク大手銘柄の中で最高となっている。
マスク氏が自動車メーカーのテスラをロボットや自動運転タクシーを製造する大手AI企業に転換することに投資家が期待を寄せている。こうした野心的な目標は、同社取締役会がマスク氏に
提示した総額約1兆ドル(約148兆円)の報酬パッケージにも反映されている。
テスラの株価は30日、一時
445ドルを付けた。昨年12月に付けた上場来高値の479.86ドルに迫りつつある中、焦点となるのは7-9月の販売実績だ。
トランプ政権は9月30日、EV購入に7500ドルの税額控除を付与する措置を
終了させ、排ガス規制も緩和した。
BCAリサーチの米国株チーフストラテジスト、アイリーン・タンケル氏は「テスラ株は極めて高いバリュエーションで取引されている。EV需要の減速や激しい競争で利益が縮小しているほか、EV向け税控除も失効し、販売を鈍らせる要因になる」と指摘した。
長年にわたりテスラに投資し、ガーバー・カワサキ・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメントの社長兼CEOを務めるロス・ガーバー氏は「テスラの中核事業は1株当たり150ドル相当だ。ロボタクシーやロボットに投資家がそれ以上を支払っているのだとすれば、それは『イーロンの誇張表現』だ」と語る。
一方、AI分野におけるテスラの潜在力を踏まえ、アナリストは同社株の投資判断や目標株価を相次いで引き上げている。ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は9月26日、目標株価を500ドルから600ドルに上げ、テスラは「AI自律走行の次なるステージ」に進む準備ができていると指摘した。
マスク氏は9月、10億ドル相当のテスラ株を購入した
Source: Bloomberg原題:
Tesla’s Soaring Stock Puts Focus on Sales Outlook in Robot Shift(抜粋)






