クレジット市場で社債需要が急増する中、
オークツリー・キャピタル・マネジメントは、不動産ローン担保証券やローン担保証券(CLO)などの仕組み債に投資妙味を見いだしている。
グローバルクレジット戦略を担当するポートフォリオマネジャー、ダニエル・ポリ氏はクレジット市場全体について、「規律の欠如、そしてどれだけ多くの資金が案件を追いかけているかという点には注意が必要だと思う」と述べた。ブルームバーグ・インテリジェンスのポッドキャスト番組「Credit Edge」で語った。
さらに「人工知能(AI)に関係する案件はすべて成立してしまっている」とし、「現在見られる過剰感の多くは同分野にある」と付け加えた。
Danielle Poli, portfolio manager at Oaktree.
Source: Bloomberg AI関連投資を進めるテクノロジー企業による借り入れの波が、プライベート(私募)およびパブリック(公募)の債券市場を席巻している。
メタ・プラットフォームズは10月の300億ドル(約4兆6000億円)の社債発行で約1250億ドルの注文を集め、この種の取引としては過去最大の規模となった。データセンター向けの資金調達は急増している。
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オークツリーのダニエル・ポリ氏がポッドキャスト番組「Credit Edge」に出演
社債発行は増加しているものの、リファイナンス案件が大きな部分を占める。債券ファンドへの堅調な資金流入の中で、社債投資家は選択肢が限られ、スプレッドは引き続きタイトな状態にある。
相対的な投資妙味を求め、オークツリーは住宅ローン担保証券(RMBS)などの仕組み債を選好していると、ポリ氏は述べた。
「米国では住宅供給が不足しており、過剰供給もない。融資基準の緩みも見られない」と指摘。「金利が低下すれば、その分野で取引が活発化し、好機が生まれるだろう」と語った。
オークツリーは政府機関の保証がない住宅ローンを対象としたRMBSに注目している。利回りが7-7.5%程度と、ハイイールド債を上回るとみている。
オフィスビルや工業用不動産の資金調達に使われる債券にも投資しているが、商業用不動産のスプレッドがよりタイトなことから、住宅セクターの方を選好している。
CLOの投資妙味
ジャンク(投機的)格付け企業への融資を束ね、リスク水準の異なるトランシェに分割するCLOも魅力的だとポリ氏は語る。
多くの大手機関投資家がCLOの高格付け部分に注目する中で、オークツリーは投機的格付けのBBトランシェを購入している。過去の平均に比べてスプレッドが大きく、同格付けの社債よりも大幅に高い利回りを提供しているためだという。
ポリ氏は「たとえBBトランシェであっても、最初の損失を被るのは担保プールのかなりの部分がデフォルトしてからだ。その意味で非常に魅力的な機会だと思う」と述べた。
プライベートクレジットの動向
プライベートクレジットについては、特に資産担保金融(アセットベースファイナンス、ABF)において上乗せ利回りが縮小しているとポリ氏は指摘。
「流動性を手放すのであれば、その分の対価を得る必要がある」と述べ、「パブリック市場よりも高い利回りを確保すべきだが、その利回り格差は縮小している」と語った。
原題:
Oaktree Sees Value in Asset-Backed Bonds Amid AI Credit ‘Excess’(抜粋)







