【米国市況】株続伸、エヌビディアなどテク主導－利下げ期待が支えに

26日の米株式市場では、S&P500種株価指数が4営業日続伸。
　ナスダック100指数は一時1.2%高。
　この日発表された米経済指標では、先週の新規失業保険申請件数が市場の予想外に減少－4月中旬以来の低水準となった。
「とはいえ、連邦公開市場委員会（FOMC）が12月10日に25ベーシスポイント（bp、1bp＝0.01%）の利下げを行うことを覆すような内容は、これらの指標には見当たらない」と述べた。
1週間前は、S&P500種が2026年末までに計3回とみられていた。
ドイツ銀行は26年末までに8000に達すると予測した。
　「典型的なクリスマスラリーが起きると予想すると述べた。」
ポンドは対ドルで上昇した。
主要通貨の中で対ドルで軟調となったのは円のみだった。
補正予算時の発行額としては22年度以来の安値を付けた。
2営業日の下げとしては約1カ月ぶりの大きさとなった。
向こう数カ月に発表された99億ポンドから拡大した。
　ノムラ・インターナショナルのストラテジスト、宮入祐輔、ドミニク・バニング両氏は「注目を集めていた英予算案は、ポンドに打撃を与えかねない大きなテールリスクを回避した。」
　「予算案公表の前はポンドのショートポジション構築が活発だったが、大きなマイナス要因を避けられたことで一部巻き戻される可能性が高いと述べた。」
このため、報告の中身をトレーダーが吟味する中で、相場が乱高下する場面もあった。
　金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが特に上昇した。
　ただ、利回りの動きは限定的だった。
雇用統計も消費者物価指数（CPI）の発表もFOMC後だ。
原油　　ニューヨーク原油先物相場は反発。
　米国の代表的な油種であるウェスト・テキサス・インターミディエート（WTI）先物は1.2%上昇し、1バレル＝58ドル超で終了。
　ウィトコフ特使が率いる米代表団は来週、ウクライナ問題を協議するためモスクワを訪問すると、ロシアの主要2社に対する米国の新たな制裁措置が発効した。
ただ、中国やインド、トルコは割安なロシア産原油を積極的に購入しており、制裁が解除された場合の石油価格への影響は測りにくい。
　米エネルギー情報局（EIA）が発表した週間統計によると、原油在庫は280万バレル増加。
ロンドンICEの北海ブレント1月限は1%高の63.13ドル。
　先週以降、FRB当局者からハト派的な発言が相次いだことを受け、12月の利下げ観測が再び強まっている。
金は年初来で55%余り上げており、年間ベースでは1979年以来の大幅高となる見通しだ。
　ドイツ銀行のアナリスト、マイケル・シュエ氏は「構造的に見て好ましいのは、中央銀行の需要が価格にあまり反応しない点と、上場投資信託（ETF）による投資が金の供給を宝飾品市場以外に振り向けさせていることだ」とリポートで指摘した。
原題：TechStocksLeadasRate-CutBetsKeepRallyAlive:MarketsWrapDollarFallsforSecondDay;UKBudgetLiftsPound:InsideG-10TreasuriesRallyStallsAfterSurpriseDeclineinJoblessClaimsOilGains,RecoupingLossesafterTrumpToutsUkraineProgressGoldandCopperAdvanceasFedInterest-RateCutHopesGrow（抜粋）—取材協力KwakuGyasi,JamesHirai,NeilCamplingandJulienPonthus。