FRBが利下げ再開へ 株式投資戦略の鍵はその規模とスピード
記事を要約すると以下のとおり。
米株市場は繰り返し過去最高値を更新し、時価総額は14兆ドル(約2100兆円)膨らんだ。上昇の背景には今年複数回の利下げが実施される公算が大きい。ネッド・デービス・リサーチが1970年代までさかのぼって集計したデータによると、FRBの対応が景気のハードランディングを未然に防ぐのに間に合ったかどうかだ。ハードランディングとなれば株価上昇の根拠が揺らぐ。 こうした状況の中、投資家は中小型株の買いや、市場をけん引してきたメガキャップ株の保有など、多様な戦略をとっている。今後1年間でおよそ150ベーシスポイント(bp)の利下げペースは、株式投資家のセクター選好を左右するとみられる。 ネット・デービスの米セクターストラテジスト、ロブ・アンダーソン氏がまとめたデータによると、FRBが利下げを一時停止した後に1-2回のみ実施した局面では景気が弱く、投資家はディフェンシブな姿勢を強める傾向が見られた。 資産運用会社ロバートソン・スティーブンスの最高投資責任者(CIO)、スチュアート・カッツ氏は「市場を左右するのは3つの要因だ。」中小型株に特化したラッセル2000指数は年初来で約7.5%上昇しており、S&P500の約12%に比べて出遅れている。段階的な景気減速では企業収益の拡大は損なわれないとの見方からだ。
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