31日の米国株式市場は続落。2024年最後の取引となったこの日も、不安定な流れが継続。北米の投資家にとって素晴らしい1年だったが、後味の悪い締めくくりとなった。
株式
終値
前営業日比
変化率
S&P500種株価指数
5881.63
-25.31
-0.43%
ダウ工業株30種平均
42544.22
-29.51
-0.07%
ナスダック総合指数
19310.79
-176.00
-0.90%
S&P500種株価指数、ナスダック100指数はいずれも4日続落となった。それでもS&P500種は2023年初め以降に50%余り値上がり。2年間の上昇率としては1990年代後半以来の大きさを記録した。
個別株では、USスチールが9.5%急伸。 日本製鉄がUSスチールの買収実現に向けて新たな提案を行い、USスチールの生産能力削減に関して米政府に拒否権を与えたとの米紙ワシントン・ポストの報道が好感された。
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米経済は順調に推移しているものの、クロスアセットの投資家は数々の課題に直面しながら2025年を迎える。その筆頭はインフレとそれに対する米金融当局の対応だ。12月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に開かれたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見では、利下げに対する意欲が後退していることが鮮明になった。トランプ次期大統領が掲げる成長重視の政策が物価や連邦財政にどのような影響を与えるかも注視する必要がある。
SEIの最高投資責任者(CIO)、ジム・スミゲル氏は、クリスマス前に数日間続いた米国株の短期的な反発は「勢いを失っている。堅調な米経済に加え、必要な景気刺激に対する金融当局の見方が変わったことが要因だ」と指摘。「また年内終盤の取引では、薄商いや投資家のリバランス、節税対策によって、特に年間を通じて好調なパフォーマンスを示した分野に突出した影響が生じ得る点にも留意すべきだ」と続けた。
WATCH: John Stoltzfus, chief investment strategist at Oppenheimer, talks markets.
米国債
米国債は総じて下落。年限ほぼ全般で利回りが上昇した。
国債
直近値
前営業日比(bp)
変化率
米30年債利回り
4.78%
3.2
0.66%
米10年債利回り
4.57%
3.6
0.80%
米2年債利回り
4.24%
0.0
0.00%
米東部時間
16時42分
年間では、米債券に関するブルームバーグの指数はプラスを確保した。ただ、23年と比べると小幅な上げにとどまった。
為替
ニューヨーク外国為替市場では、ブルームバーグ・ドル・スポット指数が22年11月以来の高水準をつけた。
為替
直近値
前営業日比
変化率
ブルームバーグ・ドル指数
1309.66
4.91
0.38%
ドル/円
¥157.29
¥0.45
0.29%
ユーロ/ドル
$1.0358
-$0.0049
-0.47%
米東部時間
16時42分
年間でも8%上昇と、15年以来の大幅高となった。背景には、米経済の底堅さを受けて、米利下げ観測が後退していることがある。
米金融当局者が追加利下げに慎重な姿勢を示しているため、ドル高は25年に入っても当面続くとアナリストは指摘している。米金融当局の姿勢は、より迅速に金利を引き下げる構えを見せている他の主要中央銀行とは対照的だ。米金利の先高観が米国へのマネー流入を後押ししており、これがドル高につながっている。
円はこの日、ドルに対して下落。一時は157円55銭まで売られた。
通年でも11%余りの値下がりとなり、4年連続の下落となった。円は主要10通貨の中で、対ドルでのパフォーマンスが3番目に悪かった。
TDセキュリティーズのFXストラテジスト、ジャヤティ・バラドワジ氏は「トランプ氏の初期の政策の多くが25年初頭にドル高要因となるだろう」と指摘。「ただ、同年後半には米金融当局が緩和を再開すると予想しており、ドル高の流れに転換点が訪れるとみている。他の中銀がすでに利下げを一時停止している場合は特にその傾向が強まりそうだ」と続けた。
原油
ニューヨーク原油相場は年末の薄商いを続伸で引けた。年間ではわずか7セント高と、ほぼ変わらず。世界の原油需給は来年、供給超過が予想されている。
中国の製造業活動が3カ月連続で拡大を示したことを好感し、原油先物は上昇した。
習近平国家主席は2024年の国内総生産(GDP)成長率が5%前後になるとの見通しを示した。
WTI先物と北海ブレント先物
出所:ICE、NYMEX 年明けに相場が上振れする可能性に備え、12月24日終了週にWTI先物のロングポジションは4カ月ぶりの水準に達した。
原油相場は10月中旬から狭いレンジを抜けていない。地政学的なリスクが下値を支える一方、25年の世界需給が供給超過になるとの見通しが上値を押さえている。原油価格は向こう2年、軟調が続くと予想する銀行もある。
その一方で、中東やウクライナでの紛争が激化する可能性もあり、原油価格を短期的に押し上げることも考えられる。トランプ氏がホワイトハウスの国家安全保障問題担当大統領補佐官に起用するマイク・
ウォルツ下院議員(共和)は、イランに対し最大限の圧力をかけるというトランプ政権1期目の政策に回帰する方針を示している。
シンガポールのJTDエナジー・サービシズでディレクターを務めるジョン・ドリスコル氏は「全面弱気な見方には疑問がある」と話す。「石油産業の上流で採掘控えが見られるかもしれない。それに地政学的イベントや極端な天候といったブラックスワンの可能性も否定できない」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前日比73セント(1%)高い1バレル=71.72ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は、0.9%高の74.64ドルで引けた。
金
ニューヨーク金相場は反発。年間では約27%上昇し、14年ぶりの大幅高となった。米金融緩和と根強い地政学的リスク、中央銀行による金購入が価格を支えた。
Gold Stands Out as 2024's Top Performer in Metals Sector
Note: Prices used are spot gold by Bloomberg; LMEX Index by London Metal Exchange; iron ore futures on Singapore Exchange; spot lithium carbonate by Asian Metal Inc
2024年は金属市場全体の方向を決定付ける圧倒的な材料が不在だった一方、25年からの展望に注目が集まった。来年に向けた投資家の関心は、米金融政策を巡る不透明感と、トランプ次期大統領が摩擦を起こす可能性、成長再開に向けた中国の取り組みに集中している。
金は今年、過去最高値の更新を繰り返した。ドルの堅調や米国債の実質利回り上昇にもかかわらず、金が堅調を維持したのは、市場のダイナミクスに変化が生じた可能性を示唆しているかもしれない。
金スポット価格はニューヨーク時間午後3時2分現在、前日比17.61ドル(0.7%)高い1オンス=2624.11ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は22.90ドル(0.9%)上げて2641.00ドルで引けた。
原題:
Stocks Skid at End of Best S&P 500 Run Since 1990s: Markets Wrap
Dollar Caps Best Year Since 2015 With Bullish Bias: Inside G-10
Dollar Gains as Fed Rate-Cut Rethink Fuels Best Year in Nine (1)
Oil Rises to End 2024 Little Changed as Traders Brace for Glut
Gold Heads for Biggest Gain Since 2010 in Mixed Year for Metals(抜粋)







