気候変動は不動産市場最大のチャンス－元ゴールドマンのサンバーグ氏

ゴールドマン・サックス・グループでマネジングディレクターだったジョセフ・サンバーグ氏は、気候変動が不動産市場を根底から覆すという考えに自身のキャリアを賭けている。
　不動産市場、特にオフィス部門は、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）終息後、激動の数年を過ごしてきた。
　バイデン政権は4月、住宅・商業ビルの脱炭素化に関する指令の改正が承認されたタイミングと重なった。
稼げるビジネスになるという確信に基づいているためだ。
　対照的に保険業界は異常気象リスクにさらされる不動産から撤退しており、銀行も地球温暖化の物理的な影響により価値が下がる公算が大きい不動産への融資を再考し始めている。
ニュージャージー州の工業用不動産「ワン・ゲートウェイ・ブールバード」は、ガルバナイズが脱炭素化に投資する「トラディショナルな付加価値戦略」の一部を形成するとしている。
「これらの一流市場に多くの果実が低く垂れ下がっている」と同氏は話した。