米雇用のけん引役、医療分野で採用ペース鈍化－労働市場不安定さ増す

米国では新型コロナ禍後の雇用の伸びを医療セクターが主にけん引し、2021年以降の全米新規雇用に占める割合は約2割に達した。
米労働省の労働統計局（ＢＬＳ）が4日発表する雇用統計では、9月も労働市場全般の採用トレンドは当面抑制された状態が続いたかどうか明らかになる。
　医療政策を専門とするジョンズ・ホプキンズ大学のGeBai教授は「医療は米国で最も多くの人々を雇用するセクターの一つだ。」
　コロナ禍後の医療セクターでの採用ブームに伴い、米国の労働人口全体に占める同セクターの割合は過去最も大きくなった。
22年のピーク時には、医療セクターの雇用総数に占める採用率は21年初め以降で最も低くなった。
介護施設の需要は減少しているとはいえ、やや高い水準にとどまり、特に医師の需要は85％増えたと指摘した。