9日の債券相場で長期金利は一時2011年5月以来の高水準を更新した。基本給に相当する所定内給与の伸びが加速したことが売りにつながった。一方、30年国債入札に対する楽観的な見方から先物は上昇に転じている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、米国金利上昇への懸念があるほか、日銀支店長会議や来週の日銀の氷見野良三副総裁の講演を控えており、30年債入札が無難以上の結果となっても相場の戻りは鈍いだろうと予想する。
厚生労働省が9日発表した昨年11月の毎月勤労統計調査(速報)で、所定内給与は前年同月比2.7%増と1992年10月以来の高水準となった。
大塚氏は、日銀の想定通りの推移を示す内容だったとし、ヘッドラインの数字が予想を上回ったことに反応したようだと朝方の債券先物の下落を説明した。
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長期国債先物3月物は一時前日比14銭安の141円09銭に下落。その後4銭高の141円27銭に上昇
新発10年債利回りは横ばいの1.175%。一時1ベーシスポイント(bp)高い1.185%と、2011年5月以来の高水準
30年債入札
償還日が3カ月延びて新回号の85回債として発行される見込み
発行予定額は前回と同じ9000億円程度
8日の入札前(WI)取引は2.295%程度、表面利率は前回の2.1%から2.3%に引き上げられる見込み
大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジスト
2.3%台での落札を念頭に応札スタンスを考えたい。同水準ならばやや積極的に臨めそうだ
下期に入り超長期債には都市銀行からの需要が強まっているようで、投資家需要にさほど強い不安はない
備考:30年利付国債の過去の入札結果(表)
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