【コラム】米金融界「ゴキブリ騒動」、警戒される負の連鎖-デービス
記事を要約すると以下のとおり。
米金融業界で「ゴキブリの目撃」が増えている。 これが投資家の不安をかき立てている。本人は容疑を否認しているが、同社の元最高財務責任者(CEO)は罪を認め、検察当局に協力している。 14日の決算説明会でトライカラーとファースト・ブランズについて質問を受けた際も、歯に衣着せなかった。 その2日後には、地方銀行のザイオンズ・バンコープとウェスタン・アライアンス・バンコープに関するニュースが市場を動揺させた。トライカラーやファースト・ブランズの場合と同様に、関係者は不正の疑いを否定している。 そもそも、最初から不正を働くつもりで経済活動を始める人はほとんどいない。また現在の金融環境は、インフレ率や金利の先行きに対する不透明感を背景に激しい変動を繰り返している。 新型コロナ禍に対応するための公的資金の洪水が資産価格ブームをもたらしていなければ、状況はこれほど危険にはならなかったはずだ。過去10年余り、中央銀行が市場の緊張が高まるなか、銀行は自らの帳簿に「ゴキブリ」がいないか確認した方がいいかもしれないと述べた。 しかし最も資本効率の高い融資手段の一つであることが背景にある。この分野には多様な借り手が含まれており、必ずしもリスクの高い先ばかりではない。 だからといって安心できるわけではない――。さらに問題なのは、こうした機関は監督が及びにくく、規制の抜け道を利用しやすい点だ。 貸し手、投資家、預金者の間にも透明性の欠如がある。しかし、いくつかの問題は古くからの構造的な課題でもある。 現時点では、これら事例のいずれも不正が立証されたわけではない。このコラムの内容は、必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)原題:Dimon’sCockroachesKeepAppearing:PaulJ.Davies(抜粋)ThiscolumnreflectsthepersonalviewsoftheauthoranddoesnotnecessarilyreflecttheopinionoftheeditorialboardorBloombergLPanditsowners.。
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