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【コラム】長期金利の動き、債券市場は道理を取り戻すか-シュレーガー

記事を要約すると以下のとおり。

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数十年にわたり、長期債利回りの上昇を見込んだ投資は「ウィドウ・メーカー」トレードと呼ばれてきた。投資家にとって最も筋が通っていながら、確実に損してきた取引だったからだ。今月こそ、この賭けが報われるのだろうか。
  その論理は今も妥当だ。先進国が高齢化で支出を膨張させる一方、債務を返済する現実的な手立ては存在しない。当然ながら、いずれ金利は上昇するはずだ。ところが過去20年の大半で金利は上がらず、むしろ低下した。
  ここ数年で金利はようやく上昇に転じた。現在、30年物国債の利回りは、比較的慎重なスイスを除き、ほぼすべての先進国で上昇基調にある。
  主な動きは30年債に集中しており、危機が直ちに差し迫っているわけではないと、投資家は安心材料として受け止める向きもある。債券取引は償還期限が短めのものが多く、5%前後の利回りは高く見えるかもしれないが、歴史的に見ればそうではない。米30年債利回りは1980年代の水準の約3分の1に過ぎない。

 

  加えて、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降は高めの金利が続いているが、深刻な問題は起きていない。米国では金利が安定していたことで、債券投資家は過去1年に良好なリターンを得ている。欧州での金利上昇も、マクロ的な不安より、年金基金による短期債購入の影響が大きい可能性がある。
  とはいえ、30年物を軽視するのは危険だ。懸念材料は、金利が下がらないだけでなく、さらに上昇する可能性があることだ。債務不履行や国際通貨基金(IMF)救済に直結する債務危機は起きないかもしれないが、先進国市場での高金利やインフレ、フリーマネーの終わりによって、世界の成長は鈍化する公算が大きい。
  これは1980年代の再来とも言える。当時は慢性的なインフレで利回りが高く、ブレトン・ウッズ体制崩壊後の新たな金融秩序に市場が適応途上だった。

  現在はドルの基軸通貨としての地位が揺らぎ、グローバル化も後退しているようだ。欧州中央銀行(ECB)が利下げに踏み切り、米連邦公開市場委員会(FOMC)も利下げ再開が見込まれる中で長期金利が上昇しているのも気になる。本来、長期金利は市場による将来の短期金利見通しを反映する。中央銀行が利下げしているにもかかわらず上昇しているのは、リスク見通しが悪化していることを意味する。
  状況は改善しそうにはない。米国や日本、英国、欧州の多くの国は巨額の債務を抱え、削減に向けた本格的な計画はない。成長を押し上げる実行可能な戦略もなく、「人工知能(AI)が経済全体の生産性を引き上げる」ことを成長戦略と呼ぶ以外に策はないのが実情だ。AIがそれを実現する可能性はあるが、高金利が資本コストを押し上げる中で、政策当局は規制を強化し、むしろ成長を阻んでいる。
  ここ数十年続いた低金利は、投資家や企業、政府に借金を続けても代償はなく、経済的なトレードオフが事実上ない世界に生きられるという幻想を植え付けた。金利上昇は、この幻想の時代が終わったことを告げている。
  もっとも、債券の逆張りが必ず報われるわけではない。投資で勝つにはタイミングが不可欠だ。それでも今週の債券市場の動きは、経済成長と財政規律の必要性を改めて示している。

(アリソン・シュレーガー氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストです。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)
原題:
Could Bond Markets Be Making Sense Again?: Allison Schrager(抜粋)

This column reflects the personal views of the author and does not necessarily reflect the opinion of the editorial board or Bloomberg LP and its owners.

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[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【コラム】長期金利の動き、債券市場は道理を取り戻すか-シュレーガー

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