【コラム】FOMC、「ほえなかった犬」が示した重要な手掛かり-オーサーズ
記事を要約すると以下のとおり。
米連邦準備制度理事会(FRB)は50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げには踏み切らなかった。 今回の会合では大きな変化はなく、わずかに上方向に動いただけだった。 いわゆる「ドットプロット(金利予測分布図)」を見ると、ここでも際立つのは変化の乏しさだ。委員の大多数は2027年末まで政策金利が3%以上にとどまると予想している。 ただ、マイラン氏はFRBが集団思考に陥っていると批判してきており、これは実質的な政策判断というよりもジェスチャーの色合いが強い。これは来年パウエル議長が退任した後の議長候補として有力視される基盤となり、予測市場でウォラー氏は最有力視されるようになった。同様に前回利下げを主張し、議長候補と目されているボウマン理事も今回は大勢に沿って投票した。 マイラン氏が今回のような投票行動を取ったのは、それが正しい政策判断だと考えたためだろう。大幅利下げを行うべきだとの主張には、政権が訴えるほどの強い根拠はない。理論的には、トランプ氏が大勢に反対の票を投じなかったことは、両氏が従順な政治の操り人形になる意思がないことを示した。このことは、ホームズの犬がほえなかったのと同じくらい重要な意味を持つ。ブルームバーグ移籍前は英紙フィナンシャル・タイムズのチーフ市場コメンテーターを務めていました。
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