9月第4週(24-27日)の債券市場では長期金利の低下(価格は上昇)が予想される。米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅利下げに踏み切り米長期金利の低下が見込まれるほか、国内現物債の良好な需給環境を背景に40年国債入札も順調に終えるとの見方が買いにつながりそうだ。
市場参加者の見方
◎東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
パウエルFRB議長は50ベーシスポイント(bp)が新たな利下げペースではないとくぎを刺しただけで、あくまでデータ次第で何も変わっていない。米長期金利は低下、円高・ドル安も復活し、債券相場は堅調と予想
10年債利回りは0.8%台前半を中心に推移するとみている
超長期債は押し目買いが入るなど需給がしっかりしており、40年債入札を控えていてもそれほど心配する必要はなさそう
自民党総裁は、高市早苗経済安全保障担当相、小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長の3人の中から選ばれる可能性が高い。高市氏が選出された場合、金融政策に抑制的な姿勢を示しているため金利低下が進むだろうが、その後は財政懸念から上昇する可能性がある
新発10年国債利回りの予想レンジは0.805-0.875%
◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
日米の金融政策会合はいずれもほぼ予想通りの結果となり、国内債券相場への影響は限定的
将来的な日銀の追加利上げ観測が国債利回りの低下を抑える一方、日銀の国債買い入れオペや投資家の押し目買いで下値は限られている
27日に発表される9月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)に注目。伸びは前月からやや鈍化が見込まれているものの、日銀の目標を上回った状況は続き、将来的な追加利上げ観測が大きく後退することはない
40年債入札については、超長期国債には年金資金の需要や期末の持ち高調整の需要が見込まれ、無難に消化されるだろう
10年国債利回りの予想レンジは0.82-0.88%
国債入札
対象年限
発行予定額
24日
26日
流動性供給入札(残存期間1年超5年以下)
40年利付国債
5000億円程度
7000億円程度
日銀買い入れ
対象年限
買い入れ額
25日
1年超3年以下
3年超5年以下
5年超10年以下
10年超25年以下
3500億円
3750億円
4000億円
1500億円
主な材料
25日:日銀基調的なインフレ率を捕捉するための指標
26日:日銀金融政策決定会合の議事要旨(7月30、31日開催分)
26日:4-6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値
27日:9月の東京都区部CPI
27日:自民党総裁選の投開票






