【米国市況】株が足踏み、ハイテクに売り-9月利下げ観測は崩れず
記事を要約すると以下のとおり。
米株式相場は下落。ハイテク銘柄の比重が高いナスダック100指数は1.2%下げた。デル・テクノロジーズも大幅安。マーベル・テクノロジーの業績見通しがデータセンター機器需要への懸念を強めた。ただ、押し目買いが繰り返し奏功してきたことを踏まえれば、その状況も長くは続かないかもしれないと付け加えた。根強いインフレの中でも底堅い需要示唆(3) 来週には、年内の米利下げペースを見通す上で重要な手掛かりとなる雇用統計の発表が控えている。 サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、政策当局者が近く利下げに柔軟姿勢-関税インフレは一時的なものにとどまる公算が大きいとの見解を示した。 eToro(イートロ)のブレット・ケンウェル氏は「FRBは利下げに道を開いたが、その度合いは労働市場の弱さがインフレ上昇よりも大きなリスクと映り続けるかどうかに左右される。」PCE価格指数が予想通りの結果となったことで、焦点は雇用市場に移った。短期債利回りは上昇した。関連記事:【米PCE統計】9月の「利下げを引き続き最有力シナリオとするのに十分なほどコアPCE価格は穏当な内容だった」と指摘。年末までには計55ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが見込まれている。これについてTDセキュリティーズのモリー・ブルックス氏は、その大半はトランプ氏によるクックFRB理事、解任の仮差し止め判断持ち越し-裁判所の緊急審理為替 外国為替市場ではドルが上げを消す展開。 円相場は米経済指標を消化しながら、1ドル=147円40銭台まで下げる場面もあった。7月は2.7%高と、トランプ大統領が1月に政権2期目を開始してから初めて月間ベースで上昇していた。さらに、トランプ大統領がFRBの信頼性を損なうと指摘。 「われわれは米国資産については前向きだが、ドルについては異なると語るのは、モルガン・スタンレーのクロスアセット戦略調査グローバル責任者セリーナ・タン氏だ。」原油 ニューヨーク原油先物相場は反落。 原油は8月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)は3カ月ぶりの低水準となった。関税措置に伴う経済見通しとインフレへの懸念がくすぶっている。 原油は年初来では11%下落。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)10月限は前日比59セント(0.7%安の1バレル=64.01ドルで終了。金 金相場は続伸。トランプ氏のこうした前例のない試みで、FRBの独立性には一段の疑問が投げ掛けられている。 バファロー・バイユー・コモディティーズのマクロ取引責任者フランク・モンカム氏は、「FRBや制度全般の独立性を巡るリスク関連という、もう一つの地政学的不確実性が、金への資金流入を促していると指摘。」ただし市場では、9月に利下げが実施される可能性は高いとの見方が続いている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、41.80ドル(1.2%)高の3516.10ドルで終えた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】株が足踏み、ハイテクに売り-9月利下げ観測は崩れず