【米国市況】株とドル下落、トランプ関税巡る懸念再燃-142円50銭台
記事を要約すると以下のとおり。
23日の米国株は下落。 こうした突発的な動きは、米国の政策シフトが市場のダイナミクスを急変させるリスクが常に存在することを浮き彫りにする。 ナベリアー&アソシエーツのルイス・ナベリアー最高投資責任者(CIO)は、「市場のテーマは依然としてボラティリティーだと指摘。」「市場は、少なくとも90日間の猶予期間が終わるまでは関税に関するニュースが落ち着くことを期待していたが、そうなっていないのは明白だ。」 キャピタル・エコノミクスによれば、トランプ氏がEUに対して課すとした50%の関税の脅しは「交渉戦術」である可能性が高く、関税率が長期的にその水準で落ち着くことは「極めて考えにくい」という。 個別銘柄の動きを見ると、アップルが3%安。為替 外国為替市場ではドルが下落し、ブルームバーグのドル・スポット指数は年初来の下げが7%を超えた。為替直近値前営業日比変化率ブルームバーグ・ドル指数1211.36-9.52-0.8%まで広げ、2023年12月以来の安値を付けた。 ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の市場戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏は、財政問題や新たな関税の脅威、さらに米経済データの軟化が全てドルに重くのしかかっているとみる。ドル安の影響は近く消費や雇用市場に波及すると考えられると述べた。米国株が下げを縮小したことなどが背景にある。原油 ニューヨーク原油先物相場は4日ぶりに反発。 イランのアラグチ外相によると、両国は5回目の協議を行い、「一定の進展はあったが決定的なものではなかったという。」 ダンスケ銀行のストラテジスト、イェンス・ペデルセン氏は「今週は弱気センチメントが原油市場に戻った」と指摘。ロンドンICEの北海ブレント7月限は0.5%上昇し、金への逃避需要が強まった。スポット価格は年初来では25%余り上昇。貿易摩擦による混乱を懸念し、株式から資金を退避させる動きが広がる中、安全な逃避先とされる金への資金流入が加速している。 金スポット価格はニューヨーク時間午後2時17分現在、前日比70.25ドル(2.1%)高の1オンス=3364.77ドル。
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