【米国市況】S&P500最高値更新、ハイテク株主導-ドル144円台後半
記事を要約すると以下のとおり。
27日の米株式相場は続伸。大型テクノロジー株が上昇をけん引し、エヌビディアは時価総額が4兆ドルに近づいた。同氏はこれより先、米国が「おそらく4-5カ国」と通商合意を結んだと述べた。「大半の大企業は関税の影響を比較的うまく乗り切るとみられるため、こうした相場回復は理にかなう」と述べた。 ベッセント財務長官は主要貿易相手との協議が9月1日までにまとまる可能性を示唆した。 この日米ミシガン大学が発表した6月のPCE統計について「所得と支出の伸び悩みに加え、インフレ指標は連邦準備制度理事会(FRB)が目指す2%に十分近いことから、早期利下げへの期待は維持された」と指摘。「政策変更の機会は今年の最終3会合(9月、10月、12月)の一つで訪れる可能性が高い。」EPFRグローバルのデータによれば、今年に入り既に1640億ドル(約23兆7200億円)が米国株に流入しており、年間ベースで過去3番目の規模となる勢いだ。この日発表されたインフレ指標を受けて、年内の利下げ観測を補強したほか、トランプ大統領が次期FRB議長にハト派的な人物を指名するとの見方から、相場は上昇していた。 コロンビア・スレッドニードルの金利ストラテジスト、エド・アルフセイニ氏は「市場はFRBのウォラー理事とボウマン副議長の発言を受けてややオーバーシュートした。」 TDセキュリティーズの米金利戦略責任者、ジェナディー・ゴールドバーグ氏は「利下げは近いというかすかな楽観ムードがある。」TDでは次回利下げは10月になると予想。トランプ氏がカナダとの貿易協議を全て打ち切ると表明したことを受けて、カナダ・ドルは下落した。一時0.15% 米東部時間16時54分 ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのグローバル市場戦略責任者ウィン・シン氏は「来週には関税を巡るノイズが相次ぐと見込まれる。」ドルが堅調を維持できるかどうかが注目だ。 バークレイズの通貨ストラテジスト、スカイラー・モンゴメリー・コーニング氏は「米国とカナダの貿易協議の決裂は、カナダ・ドルにとって明確なマイナス材料だ」と指摘。原油 ニューヨーク原油相場は小幅ながら3日続伸。「次の注目は自主減産の目標未達状況に関する報告だ。」米エネルギー省のライト長官は対イラン制裁は当面維持されると、ブルームバーグに述べた。関連記事:トランプ氏、イラン制裁緩和の検討中止-ハメネイ師の勝利宣言に反発 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比28セント(0.4%)高の1バレル=65.52ドルで終了。週間でも下げ、2週続落となった。またインフレ期待が大きく低下し、経済見通しと家計の財務状況に関する懸念は後退した。 貿易協議の進展で、株式などリスク資産に対する投資家のセンチメントが改善する一方、金の逃避需要は後退している。週間では2.7%下げた。
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