【米国市況】S&P500種5日続伸、貿易交渉を楽観-ドル一時146円台
記事を要約すると以下のとおり。
16日の米株式相場は上昇。貿易相手国・地域との交渉に関して楽観が強まった。 トランプ大統領が仕掛けた貿易戦争を受けて米国株は敬遠されていたが、投資家の回帰傾向が見られる。 ナベリアー&アソシエーツのルイス・ナベリアー最高投資責任者(CIO)は、「関税の悪影響に対する懸念は急速に和らいでいるようだ」と指摘。 モルガン・スタンレーのリサ・シャレット氏は、S&P500種が4月の安値から2桁の回復を遂げた後のさらなる上昇を抑制すると指摘。国債 米国債は下落。政府債務の増加で-ムーディーズ国債直近値前営業日比(bp)変化率米30年債利回り4.71.19%米2年債利回り4.00%3.90.98% 米東部時間16時58分 ムーディーズは米国の信用格付けを最上位から引き下げた。フィッチ・レーティングスとS&Pグローバル・レーティングに続き、世界一の経済大国がトリプルA格付けを失うこととなった。キャピタル・エコノミクスのアレキサンドラ・ブラウン氏は、最近の対中貿易摩擦の緩和を踏まえ、センチメントは来月に著しく持ち直すと見込んでいる。「しかし、米国における全般的な政策の不確実性は当面「通常レベル」には低下しないと考えている。 モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの副最高投資責任者(CIO)、ジタニア・カンダリ氏は、「長期的なファンダメンタルズは依然としてドルの一段安を示している。」関連記事:ドル買いに戻れぬ投資家、米株高でも慎重姿勢-貿易政策に根強い不安 バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアタナシオス・バンバキディス、クラウディオ・パイロン両ストラテジストは、「日米の貿易交渉に進展が見られないことから、日本の財政への懸念が長引いており、円と日本国債が下落する要因になっているとリポートで指摘。」 一方、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のデレク・ハルペニー、アブドゥルアハド・ロックハート両アナリストは、6月初旬に公表される5月の米非農業部門雇用者数は弱い数字になるリスクがあるとし、対円でドルをショートにする好機だと指摘した。ムーディーズが米国の信用格付けを「Aa1」とし、従来の「Aaa」から引き下げたことに反応した。 イランのアラグチ外相はXへの投稿で、「一方でわれわれ、そして国際社会が受け取り続けているメッセージは混乱し、矛盾していると記した。」これを受け、同日の原油相場は下落していた。その上で、「週末を控えたポジション調整も、きょうの動きに影響を与えている可能性が高い。」ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.4%上昇し65.41ドル。週ベースでは半年ぶりの大幅安となった。両国間の緊張緩和によりリスク資産が急回復する一方、金には下押し圧力がかかっている。週間では4%下げた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】S&P500種5日続伸、貿易交渉を楽観-ドル一時146円台