イスラエルは12日、イランの核施設と軍事目標を空爆した。イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの核・弾道ミサイル関連プログラムへの空爆を確認した。
イラン国営テレビによると、テヘランの数カ所で爆発音が聞かれ、精鋭軍事組織の革命防衛隊本部でも火と煙が上がった。革命防衛隊のサラミ司令官が殺害されたという。
イランはいかなる攻撃にも報復する姿勢をかねて示しており、同国の
核開発問題を巡る対立が、中東での新たな戦争に拡大する危険が高まった。
イスラエル軍当局者によれば、イラン各地で数十回の攻撃が実行され、同国の将官や原子力関連の科学者も一部殺害されたもようだ。イランがイスラエルへの攻撃を計画していた証拠があるという。
カッツ国防相は、イランへの先制攻撃を理由に特別非常事態を宣言した。イランからの報復として、無人機やミサイルによる攻撃を想定していると声明で明らかにした。
今回の攻撃は、イランの核開発を巡る外交的解決の行方に注目が集まる中で発生した。米国とイランの交渉担当者は、6回目の協議を16日にオマーンで行う予定で、トランプ米大統領は今週、合意の実現性で「楽観できない」との認識を示していた。
イランへの攻撃に伴う地政学的緊張を受け、米株指数先物は下落し、米国債利回りが低下する一方、原油相場は
急上昇した。円相場も一時1ドル=142円台後半まで値上がりした。
S&P500種指数先物は一時1.8%、ナスダック100指数先物は2%それぞれ下げた。米10年国債利回りは一時4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、4.32%を付けた。ICEフューチャーズ・ヨーロッパの北海原油代表油種ブレント先物は一時8.6%上昇し、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)相場も一時9.3%急伸した。
核・ミサイル施設空爆を確認
ネタニヤフ首相は「われわれはイランの核濃縮プログラムの中枢、核兵器計画の中心を攻撃した。ナタンズにある主要な濃縮施設と、核爆弾の開発に携わる主要な科学者らも標的とした。イランの弾道ミサイルプログラムにも攻撃を加えた」との声明をテレビを通じて公表した。
イランが最近数カ月で核計画の兵器化に向け新たな動きを見せていたとの認識を示し、「イスラエルの存続そのものに対する明白、かつ差し迫った危険だ」と主張。今回の作戦について「脅威を排除するために必要な日数だけ継続する」とした。
米国は関与せず
ルビオ米国務長官は声明で、「われわれはイランへの攻撃に関与していない。最優先事項は地域に展開する米軍の保護だ」と説明。トランプ政権は米軍の保護に向け必要なあらゆる措置を講じ、地域のパートナー国と緊密なやり取りを続けているとした。
「イスラエルは今回の行動が自衛のために必要だと考えているとわれわれに伝えてきた。明確にしておきたい。イランは米国の国益や人員を標的にすべきではない」と国務長官は強調した。
トランプ大統領、閣僚級会合を開催へ-CNN
イスラエルによる対イラン先制攻撃を受け、トランプ米大統領が閣僚級の会合を開くとCNNの記者がX(旧ツイッター)に投稿。匿名のホワイトハウス当局者と計画に詳しい関係者2人を引用した。会合自体はイスラエルの攻撃より前に計画されていたという。
日本政府も注視
武藤容治経済産業相は13日の閣議後会見で、イスラエルのイラン空爆報道に関連して、現時点で日本のエネルギー供給に影響生じていないが、高い緊張感もって注視していきたいと述べた。
原題:
Israel Attacks Iran’s Nuclear Program in Major Escalation、
Stocks Drop, Oil Surges as Israel Attacks Iran: Markets Wrap(抜粋)
(イスラエル首相の声明内容などを追加して更新します)
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。
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