ソフトバンクG出資の印オラ・エレクトリック失速-EV発売に至らず
記事を要約すると以下のとおり。
ソフトバンクグループが出資する
オラ・エレクトリック・モビリティーのスクーターが、インドの巨大な二輪車市場で手頃な価格の新製品として高い需要を得ていた3年前、共同創業者で最高経営責任者(CEO)のバビッシュ・アガルワル氏は数週間にわたり英国に滞在していた。 しかし、そのEVはついに発売されなかった。アガルワル氏Photographer:AbeerKhan/Bloomberg 製品の欠陥は過去3年にわたり続き、損失の拡大や規制当局による監視、そして市場シェアの低下を招いた。だが、それから1年を経ずして、25年のインド株式市場で最も低迷する銘柄の一つとなった。特に新たな市場カテゴリーを創出しようとする場合はなおさらだと指摘。苦境 オラ・エレクトリックの転落は、22年前半まで資金調達ブームに沸いていたインドの有力スタートアップ各社が直面する成長に伴う痛みを象徴している。オヨホテルズの新規株式公開(IPO)は何度も延期され、EV専門タクシーのブルースマートは今年、営業を突然停止した。この時点で同社はまだ製品を一つも手がけていなかった。オラ・エレクトリックの広告(ニューデリーの店舗で)Photographer:AninditoMukherjee/Bloomberg アガルワル氏は、台湾のEVメーカー、睿能創意(ゴゴロ)への投資機会を逃した反省から、次の勝ち組に乗り遅れたくなかったと関係者は話している。エテルゴは「AppScooter」というコンセプトモデルを開発していたが、商業生産には至っていなかった。 オラ・エレクトリックは21年終盤、エテルゴの設計を基にした初の二輪車「S1」の納入を開始。 ブルームバーグの記事は、いずれも同社の正式な広報担当ではないため、匿名を条件に語った。インドの厳しい気候や道路状況を考慮することなく、生産が急がれた。設計やシステム統合の不備がリコールや、昨年は月8万件に達した顧客からの苦情につながり、保証対応による評価損も膨らんだ。 23年5月までに量産モデルの「S1エア」は品質問題に直面。 オラ・エレクトリックの第2世代スクーターではコスト削減のため、外装トリムパネルに使用されるプラスチックや金属の等級やベルトカバーなどほぼ全ての部品が再検討された。ブルームバーグ・ニュースは今年3月、データが確認できた約3400カ所のショールームのうち、インド政府の車両登録データによれば、オラ・エレクトリックの市場シェアは昨年6月の46%から20%未満へと急落した。ニューデリーにあるオラ・エレクトリックの25年3月期に赤字が倍増した。韓国の現代自動車と起亜自動車は6月に承認。アガルワル氏は今、少なくとも1四半期で黒字を実現し、株価を押し上げることに全力を注いでいる。その後も人員整理は続いており、一部の部門では昨年まで在籍していた十数人がゼロになった。5月に納車を開始したが、実際に受け取った顧客はわずかで、受注数も2月時点で2000件未満と低調だ。 同氏は今年2月にSNS上で、クルトリム向けに200億ルピーの資金調達を発表。同氏は24年2月、 「クルトリムはわが国のAIコンピューティング基盤における新時代の幕開けだ。」
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