ギネスやジョニーウォーカー・ウイスキーで知られる英ディアジオは16日、デブラ・クルー最高経営責任者(CEO)が退任したと発表した。同社は売上高の低下やトランプ関税に伴う貿易摩擦の激化を受け、株価が大きく下落する厳しい局面にあった。
ディアジオの暫定CEOに就任したニック・ジャンジャーニ氏
Source: Diageo Plc 発表によると、ニック・ジャンジャーニ最高財務責任者(CFO)が暫定CEOに就任し、正式なCEOの選定作業がすでに始まっている。発表を受け、ディアジオの株価は一時4.5%上昇し、取引時間中としては4月以来の大幅な上げ幅を記録した。ただ、クルー氏がCEOに就任した2023年6月から今月15日までで、同社の株価は43%下落した。
クルー氏の任期中、ディアジオは中国や米国での需要減退による売上高の低下や、メキシコとブラジルで大量の在庫が売れ残ったことに伴う業績の下方修正など、数々の問題に見舞われた。
さらに今年2月、貿易摩擦の激化で消費者心理が冷え込んだことを背景に、ディアジオは長年掲げてきた中期売上高目標の撤回に追い込まれた。その後5月には、サプライチェーン、広告・販促、業務モデル全体にわたり、今後3年間で5億ドルのコスト削減を実施する方針を発表した。同社は資産の売却も進めている。
退任したデブラ・クルー元CEO
Source: Diageo Plc クルー氏は、たばこ会社レイノルズ・アメリカンの元CEOで、前任のアイヴァン・メネゼス氏の死去を受け、予定より1カ月早くディアジオのトップに就任した。同氏は米軍勤務の経歴を持ち、その後、消費財業界に転じてペプシコ、ネスレ、マースなどでキャリアを積んだ。
原題:
Diageo’s Debra Crew Steps Down, CFO Named Interim Leader (1)(抜粋)





