トランプ関税に翻弄される米株式市場-攻める個人、迷う機関投資家
記事を要約すると以下のとおり。
米株式相場は過去1カ月で目覚ましい回復を見せたが、その立役者となってきたのは幅広い銘柄に押し目買いを入れてきた
個人投資家だ。こう語るのは、マホニー・アセット・マネジメントのケン・マホニー最高経営責任者(CEO)だ。こうした動きは同氏だけでなく、トランプ大統領の関税発言や米政策金利見通しを警戒していた機関投資家の間でも増えている。ボラティリティー低下も支援材料となりそうだ。 それでもファンドマネジャーが積極的な動きをためらっているのは、米金融当局による年内の利下げ見通しを巡って議論が続いているためだ。「先行きがほとんど見通せない中で金融政策を調整するのは賢明ではない」とした。 アリゾナ州ケイブクリーク在住の元金融ブローカー、ジェイ・ライス氏(64)もそうした個人投資家の1人だ。貿易に関するトランプ氏の威嚇的な発言が絶えず飛び交っていて大変だが、それでも私は買い続けていると語った。しかし、UBSグループによれば、ここにきてCTAの株式へのエクスポージャー(投資比率)は「こうしたラリーを追いかけるわけにはいかない」と警鐘を鳴らす。 ウォール街では現在、株価にどれほどの上昇余地があるかを見極めようとチャート分析に注目が集まっている。同指数は2月19日に記録した過去最高値を依然として大きなリスクであり、株式市場の内部要因も弱いままだと指摘する。 前述のマホニー氏は「なんとか無事にこの局面を乗り切ろうとしているだけだ」とし、「政治家のたった一言で状況は一変すると語った。
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