おすすめ記事

トランプ関税に翻弄される米株式市場-攻める個人、迷う機関投資家

記事を要約すると以下のとおり。

[MARKOVE row="3" delimiter="。" pre="" end = "
"]

米株式相場は過去1カ月で目覚ましい回復を見せたが、その立役者となってきたのは幅広い銘柄に押し目買いを入れてきた
個人投資家だ。一方で機関投資家は、景気減速や貿易戦争激化への懸念から株式を敬遠してきた。  
  しかし、4月8日に底を打ってからの1カ月間でS&P500種株価指数が14%上昇する中、機関投資家の間でも市場に戻るべきかどうか、また戻るならどのタイミングが望ましいかとの議論が広がっている。
  「この相場は本当に疲れる」。こう語るのは、マホニー・アセット・マネジメントのケン・マホニー最高経営責任者(CEO)だ。「どう取引すればいいかのマニュアルは存在しない」という。
  マホニー氏はポートフォリオの現金比率を約40%に保ちつつ、割安になったソフトウエア銘柄の買いにそろり動き出している。こうした動きは同氏だけでなく、トランプ大統領の関税発言や米政策金利見通しを警戒していた機関投資家の間でも増えている。

  その背景には、多くの投資家が極端にポジションを減らしていたため、買い手として市場に戻りやすい状況が整っていることがある。システマティックファンドも買いに動き始め、個人投資家の幅広い買いが続く中、短期的な株価上昇を妨げる要因は少ない。
ボラティリティー低下
  ボラティリティー低下も支援材料となりそうだ。ティア1アルファによると、S&P500種の実現ボラティリティー(1カ月間)は8日に17ポイント低下した。実現ボラティリティーの低下はリスクプレミアム・モデルの急速な正常化を促し、これにより投資家はリスク資産への投資比率を高めやすくなる。

 
   それでもファンドマネジャーが積極的な動きをためらっているのは、米金融当局による年内の利下げ見通しを巡って議論が続いているためだ。ウォール街では早ければ6月の利下げを見込んでいたが、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長をはじめとする当局者は、経済データでより明確な方向性が示されるまでは判断を保留する姿勢を示している。
関連記事:
FRB高官ら、利下げ検討の意欲見せず-慎重姿勢を浮き彫りに

  アトランタ連銀のボスティック総裁は同連銀のウェブサイトに9日掲載された
ブログで「経済には不確実性が依然として広がっており、接触している企業は私やスタッフに対し、今年の早い時期に予想していたより不確実性が長く続くとみていると述べた」と指摘。「先行きがほとんど見通せない中で金融政策を調整するのは賢明ではない」とした。
「それでも買い続ける」
  個人投資家に目を転じれば、FRBの動きやトランプ氏の貿易政策にも動じる気配はまったく見られない。バンク・オブ・アメリカ(BofA)によれば、同社の個人投資家顧客は5月2日まで21週連続で株式を買い越しており、これは2008年までさかのぼるデータで最長記録となっている。
  アリゾナ州ケイブクリーク在住の元金融ブローカー、ジェイ・ライス氏(64)もそうした個人投資家の1人だ。エヌビディアやアマゾン・ドット・コムの株式を積極的に買い進めているが、相場の激しい値動きに対応するため、大口の取引は小分けにして実行している。
  「相場が荒れてくると取引を仕掛けるのがずっと難しくなるが、私はそれが大好きだ。貿易に関するトランプ氏の威嚇的な発言が絶えず飛び交っていて大変だが、それでも私は買い続けている」と語った。
  ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクによると、ファンダメンタルズよりも相場の動きを重視して取引を行う商品投資顧問業者(CTA)も市場に徐々に戻りつつある。関税による不透明感で相場のボラティリティーが記録的に高まったの受け、CTAは今年の大半で株を売ってきた。しかし、UBSグループによれば、ここにきてCTAの株式へのエクスポージャー(投資比率)は若干ながら上昇している。
上値余地を巡る議論
  一方、資産運用会社ホムリック・バーグのステファニー・ラング最高投資責任者(CIO)は「こうしたラリーを追いかけるわけにはいかない」と警鐘を鳴らす。同氏は利益見通しの改善を背景に、医療や公益事業といったディフェンシブ銘柄を選好している。
  ウォール街では現在、株価にどれほどの上昇余地があるかを見極めようとチャート分析に注目が集まっている。JPモルガン・チェースのブラム・カプラン氏によれば、S&P500種が5800に達すれば、CTAは買い手に転じるとみられる。これは9日終値を約2.5%上回る水準だ。同指数は2月19日に記録した過去最高値を依然として7.9%下回っている。
  22Vリサーチの創業者デニス・デブシェール氏も、足元の相上昇局面を追いかけることには消極的だ。同氏は、関税問題が依然として大きなリスクであり、株式市場の内部要因も弱いままだと指摘する。

  前述のマホニー氏は「なんとか無事にこの局面を乗り切ろうとしているだけだ」とし、「政治家のたった一言で状況は一変する」と語った。

関連記事

米国株の上昇、これ以上は見込めない-BofAハートネット氏

市場の不安定な変動、あらゆる投資家が損失の可能性-ゴールドマン

S&P500種は年内7000到達へ、ウォール街屈指の強気派が予想を堅持

原題:
For Exhausted Stock Market Pros the Choice Is Buy or Stay Home(抜粋)

[/MARKOVE]

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース トランプ関税に翻弄される米株式市場-攻める個人、迷う機関投資家

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事