高級路線の失敗、売上高と利益の急減、株価の暴落。そして今、主要株価指数からの除外-。
これらは、英国ファッションブランドの中でも最も英国的なトレンチコートメーカー、
バーバリー・グループの再建を7月に託された米国人、ジョシュア・シュルマン最高経営責任者(CEO)が向き合う課題のほんの一部だ。
168年の歴史を持つ同社は、ファッション界のトップクラス入りを狙った試みが成功せず、わずか10年余りの間に4人の
CEOと3人のデザイナーが入れ替わった。
バーバリー・グループのジョシュア・シュルマンCEO(2021年、ミラノ)
Photographer: Victor Boyko/Getty Images for Michael Kors 同社の株価は、2023年4月に過去最高値を付けた後、76%以上も下落している。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)は4日、バーバリーの時価総額が必要な水準を下回ったため、15年にわたり続いた優良株の指数「FTSE100」の構成銘柄から除外すると発表した。これを受けて同日の株価は、14年ぶりの安値で取引を終えた。
独特なベージュチェックで知られ、セレブが愛用するバーバリーにとって、今こそ正念場だ。比較的手頃な価格の高級ブランド、マイケル・コースなどでも経営トップを務めたシュルマン氏は、従業員の士気を高め、成長促進のために事業戦略を修正する能力が問われることになる。
グッチとその親会社ケリングで約20年働いた経験を持つ独立系マーケティング・コンサルタントのファビオ・ベケリ氏は「これまでのCEOたちは、バーバリーを高級ファッション市場の舞台へと進出させたが、それはバーバリーの真のDNAではない」と指摘。アウターウエア中心の、ベーシックでありながら気品があり英国らしさを持つ路線に戻すべきとの見方を示した。
バーバリー・グループは、時価総額が基準を下回ったため、15年間採用されていたFTSE100銘柄から除外された
Source: Bloomberg 世界のファッション・高級品市場は、中国の景気低迷や米国の需要減速の
影響を大きく受けているが、業績が比較的堅調な企業も一部あるため、投資家は各社の経営、戦略、実行能力をより厳しく見極めるようになっている。
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原題:
Burberry Out of FTSE and Can’t Find Its Way Into High Fashion(抜粋)







