ラガルド氏、欧州に行動促す－成長を逃し続けるのは「無責任」

欧州は経済立て直しに向けた措置をためらい、さらに何年も繁栄を失い続けることはできない。
　「欧州はより脆弱（ぜいじゃく）になっている。」
その間に、域内市場は立ち止まっていたと指摘した。
今年はその口調が一段と厳しかったといえる。
これが6年前の私のメッセージだった。
　ユーロ圏では、生産性の低さや潜在成長率の弱さを巡る懸念が政策当局者の間で根強い。
　「単純多数ではなく、人口や加盟国数を勘案した「加重多数」に基づく「特定多数決」を通じて意思決定を効率化することや、各国法に加えてEUの法的枠組みを併存させる「第28の法制度」の活用も有効だと述べた。
　同時に、地域が抱える構造的な弱点について、脆弱性は「静かに成長をむしばんでいく。」
　講演では金融政策への言及は多くなかったが、現行サイクルでECBがこれまで講じてきた措置について「金利をピークから200ベーシスポイント（bp）引き下げた。」
原題：LagardeUrgesEuropetoSpurGrowthorBeHeld‘Irresponsible’（抜粋）—取材協力AlexanderWeber。