欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏のインフレ見通しに深刻な脅威はないものの、当局者は警戒を怠るべきではないと述べた。
ラガルド総裁は30日の講演で「インフレに対するリスクは、いずれの方向にもかなり抑制されているようだ」と発言。「政策金利は現在2%にあり、インフレリスクが変化した場合や、目標を脅かす新たなショックが生じた場合にも対応できる態勢にある」と語った。
この発言は、ECBが追加利下げを急いでないことを裏付ける。ECBはこの1年で中銀預金金利を半減させ、トランプ米大統領の貿易摩擦に直面しても経済成長を維持してきた。
ラガルド氏はヘルシンキで行われた会合で「わわれは今日の時点で良好な状況にあるが、それは固定的なものではない」と、で述べ、「われわれの任務は機敏さと謙虚さ、そしてデータに基づく確かな根拠をもってこの状況を維持することだ」と続けた。
現時点では関税引き上げに伴うユーロ圏のインフレへの大きな影響は見られないものの、欧州の政府支出急増に伴う上振れリスクと並び、「限定的」ではあるが下振れリスクとして緊張の再燃を挙げた。
「総じて、報復措置がなく、また為替レートが上昇する中で、これまで関税のインフレへの影響はほぼ見られず、マイナスの影響は主に成長にとどまっている」とラガルド氏は指摘。さらに欧米間の合意が「予想以上に早く」不確実性を和らげたと付け加えた。
原題:
Lagarde Says Inflation Risks ‘Quite Contained’ in Each Direction
(抜粋)







