三菱商事による巨額買収、実現すればテキサス石油一族の歴史に転機
記事を要約すると以下のとおり。
アルバート・ハドルストン氏とその息子ゴードン・ハドルストン氏は、世界各地で石油掘削により巨万の富を築いてきたテキサス石油王の名門の系譜に名を刻もうとしている。エネルギー業界の国際会議「CERAウィーク」に登壇したゴードン・ハドルストン氏(3月)Source:BloombergPhotos 売却によって得られる利益の規模は、エーソンの負債状況や交渉が最終的に合意に至るかどうかなど、複数の要因に左右される。 ダラスに本拠を置くエーソンのウェブサイトによれば、現在42歳のゴードン氏は、若くして家を離れ、20代前半にアーカンソー州で綿花の取引を始めた。ビジネスでもポーカーでも大胆な勝負を好んだ同氏は、やがて綿花から石油へと軸足を移していった。1948年には、米誌ライフが同氏を「全米一の富豪となる可能性を秘めた人物」と評した。2014年の米紙ニューヨーク・タイムズの訃報記事によると、同氏はリビアやメキシコ、フィリピンへの事業拡大を主導したほか、牧場や高層ビル、競走馬など多岐にわたる分野で資産を築いた。1980年の銀市場崩壊を調査する下院小委員会で証言するネルソン・バンカー・ハント氏(右)Source:Bettmann/GettyImages しかし一族はその後に立ち直り、H・L・ハント氏の娘と結婚したアルバート・ハドルストン氏は、エネルギー関連企業2社での勤務を経て、1990年に北米の石油・ガス資産に特化した投資会社エーソンを設立。息子のゴードン氏は、テキサス州東部とルイジアナ州北部にまたがるヘインズビル盆地で最も活発な掘削業者の一つだ。同地域は液化天然ガス(LNG)輸出ターミナルが集積するメキシコ湾にも比較的近い。ブルームバーグは2022年、エーソンが企業価値100億ドル超を見込んだ新規株式公開(IPO)を検討中だと報じていた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 三菱商事による巨額買収、実現すればテキサス石油一族の歴史に転機